読まなくなった本を売る際、古本屋に持っていけば手軽に本を売ることができます。
しかし、今住んでいる家を売るとなった場合、本のように手軽に事を進めることはできません。
では、今住んでいる家を売りたいとなった場合にはどういったスケジュールで進んでいけばよいのでしょうか。
事前準備が大切
自分の物を誰かに売るとなった場合、1円でも高く買ってほしいと思うのが正直な気持ちであると思います。
不動産は、少しでも高く買ってもらうためには事前準備というものが大切になってきます。
ちなみに、ここでの事前準備というのはその不動産の相場というのをしっかり把握しておくことです。
その相場価格を知っておくことである程度の予想金額は立てられますし、実際の金額が全然違った際などにはきちんとした理由も聞けることになるのです。
一般的な調べ方としましては、国土交通省が提供をしている土地総合情報システムというものが存在してきます。
誰でも閲覧できるウェブサイトとなりますので、これ参考に今の評価額を知ればいいかと思われます。
不動産業者に価格査定
ある程度の事前準備が整い自分の希望する金額で売れそうだと思えば、次は不動産業者による価格査定という流れとなってきます。
細かい部分まで調査をしてもらうことで、今現在の価格というものが正確に出されることになります。
この査定なのですが、安すぎれば本人の希望額とはかけ離れますし、逆に高いとなれば買い手が見つからないというリスクが出てきてしまいます。
ですので、ここではきちんとした査定価格を出してくれる不動産業者を見極めなければならないのです。
媒介契約
信用できる不動産業者が見つかれば、次は媒介契約という流れになってきます。
この媒介契約というのは、不動産業者に売る側と買う側に対して仲介をしてもらうための契約であり、宅地建物取引業法できちんと定められているものであります。
ちなみに、この媒介契約には3種類の契約方法が存在してきます。
一般媒介契約、専任媒介契約、専属専任媒介契約の3種類であり、販売方法、価格重視なのかスピード重視なのかなど、どれを選択するかによってメリットというものは変わってくるのです。
よほどの知識がないと自分では決めづらいものですので、一般的には不動産業者とじっくり相談して決めることが常識となっています。
売買契約
不動産業者の仲介により買主が決まれば、最後に売買契約をすることになります。
これに関しては、売主、買主、仲介業者の三方がきちんとそろわない限り契約は進められません。
お互いが納得をして初めて契約となり、契約が決まれば手付金が支払われることになります。
そして売却価格が支払われれば不動産の引渡しとなり、不動産売却はひとまず終了となるのです。