未公開物件という言葉を聞いたことがありますか?
そもそも、物件自体に公開や未公開ということがあることすら知らなかった人が多いのではないかと思われます。
では、不動産業界の未公開物件とは一体どういったものなのでしょうか。
未公開物件とは?
不動産市場では、公開物件と未公開物件の2つの物件というのが存在してきます。
その割合を簡単にいいますと、公開物件は全体のおよそ6割、そして残りの4割が未公開物件ということになります。
ちなみに、未公開物件とは一般的に公開されていない物件となるのですが、なぜ一般的に公開されていない物件が存在してくるのか気になるところでしょう。
たとえば、インターネットなどで良い物件を見つけた場合、ほとんどの人は内見といって実際にどういった家なのかを見に行くことになります。
その物件がとても閑静な住宅街にあったとすれば、せっかく静かに暮らしている人にとっては少し目障りな存在ともなるのです。
そういったトラブルを避けるために物件を未公開にしているということなのです。
ごくたまに、不動産の広告などで「済」と丸で囲ってある物件を目にしたことがあるかと思います。
その物件こそが、一般公開される前に契約された物件となります。
未公開にする理由
そもそも、売主側というのは大体的に物件を公開しておいたほうが手っ取り早く買主も見つかるかと思います。
それでも、知りたい人だけに情報を与えるといった未公開にして物件を売ること自体に、得というものはあるのでしょうか。
まず、家を売るということの理由の一つに、経済的に生活が厳しくなってきたということがあります。
そうなれば今持っている物件を売ってお金にするということになるのですが、その際に近所の目というものがあるのです。
それを知られたくないために未公開にしているということが第一に挙げられてきます。
それとは逆に、新たに家を購入しようと思っているが、まだこれといった良い家が見つかっていないという人も未公開にしています。
引っ越す前に買主が決まってしまうということを避けるために未公開にしているという場合もあるのです。
他には、まだ住んでいる状態での内見が嫌だから未公開にしているという人もいるようです。
未公開という甘い言葉に騙されない
家を買う際、不動産業者から「この物件はどこにも出していない未公開物件ですよ」なんて言われたらすぐにでも買わないと損をするのではないかという気持ちになってしまいます。
人間は限定品という言葉に弱いように、この未公開という言葉も同じぐらいの効力を持っているような気もするのです。
もちろん不動産業者もその辺はわかってますので、この未公開という言葉を巧みに使って少し割高で売ろうと考えている業者も実際にはいます。
ですので、未公開物件にしている理由さえ買主側もきちんと把握していれば、決して損をすることなく家を購入することができるのではないでしょうか。