特定優良賃貸住宅という、入居者が少ない負担で物件を借りられる制度というものがあります。
この特定優良賃貸住宅とは一体どういったものなのでしょうか?
特定優良賃貸住宅とは?
特定優良賃貸住宅とは、優良な賃貸住宅を適正の家賃で供給するという制度であり、単身での住まいというよりは多少広めのファミリータイプの賃貸住宅が主とされています。
ですので、ワンルームや1Kといった間取りではなく、2LDK~3LDKあたりのタイプが多く見受けられるのです。
土地の所有者が国や県などの補助金と住宅金融公庫などの資金を利用して建てた住宅を、公社が10年または20年借りて管理受託するものとなっています。
この賃貸というのは当然のことながら誰でも借りられるわけではなく、入居者にはある一定の条件をクリアしなければ借りることはできないのです。
家の質が高い
特定優良賃貸住宅に住む人というのは、高所得者というよりも中堅やそれよりもさらに低い所得者向けの住宅となります。
家賃の一部を国と自治体が補助をしているため、比較的安い家賃で家が借りられるのです。
この入居者の負担を軽くするために国と自治体が補助をしているのですが、その補助をしてもらうためにはいくつかの項目をクリアしなければなりません。
ちなみに、特定優良賃貸住宅で建てられた家の質というのは一般的に高いとされています。
広さは2LDK~3LDKの間取りで、面積は50㎡~100㎡以上とかなり広めに作られています。
専有面積の約10パーセントほどは収納スペースとして確保されており、天井も2.3メートル以上とやや高めに設計されているのです。
後、耐火または準耐火構造となっており、火災などの被害を抑えるための構造がなされているのも大きな特徴になってきます。
家賃補助
特定優良賃貸住宅では、その地域の相場に合わせた家賃が契約の家賃と設定されています。
そこから補助金を差し引いた金額というのが、入居者が毎月支払う家賃となるのです。
たとえば、その地域の相場の家賃が12万円だとすれば、一定の条件を満たしているのであればその半額の5~6万円程度で住むことができるのです。
毎月支払う家賃なのですが、その世帯の前年度の収入額に対し、家族構成などを比較して決められることになります。
申込資格
特定優良賃貸住宅には当然のように申込資格というものがあります。
まず、日本人または外国人登録をしているということが絶対条件であり、入居する人数も2人以上というのが絶対の条件となってきます。
この2人というのも夫婦や親子でなければいけません。
次に、現在もきちんと収入があり、その金額が収入基準に合う人というのも条件であります。
月収が20万円~60万1000円の間でなければいけなく、それ以下でもそれ以上でも条件クリアとはならないのです。
この特定優良賃貸住宅というのは、最低限家賃を支払う程度の所得があるが、決して高所得者ではないという家族に対して補助されるものとなっているのです。