不動産仲介手数料というのは、不動産取引をする際に仲介業者に支払う手数料のことをいいます。
たとえば、3000万円の不動産取引を成功させた場合、仲介業者には約100万円の手数料が入ってくるとします。
仮にこの100万円がゼロということになれば、不動産を購入する側は100万円得をし、仲介業者は逆に100万円損することとなるのです。
そんな大金を捨ててまで仲介手数料をゼロにするということには、やはり何か裏があるのではないかと疑いたくなるものです。
そこで、不動産仲介手数料をゼロ円にするカラクリというものをここでご説明したいと思います。
実際のカラクリ
売主から、直接売買を委託されているのが仲介業者である不動産屋となります。
物件の取引が無事成功すれば、当然のように仲介手数料という成功報酬がもらえることとなるのです。
さらに、この物件の買い主を自社で見つけ、売買が成功すれば買い主からも仲介手数料をもらうことができます。
今まではこのような流れで売買が行われてきましたが、ここ最近になって不動産業界の動きというのが変わってきたのです。
一言で言いますと、そこまで仲介手数料に固執しないという不動産屋が増えてきたということです。
売主から手数料をもらって買主からは手数料は頂かない、という常識を破り始めた不動産屋が増え始めたのです。
それが、仲介手数料ゼロ円、半額というものになります。
とはいえ、自社以外の物件を紹介するとなれば、仲介手数料以外に利益というものが存在してきません。
そういった場合のみ、手数料の半額をもらうというシステムを導入している不動産屋もあります。
自社の物件はゼロ円、他社の物件を紹介する場合のみ半額という制度で営業している不動産屋が最近の常識となりつつあるのです。
値切り交渉のムダな時間を省く
誰でも初期費用というものは抑えたいものであります。
そういったこともあり、仲介手数料を値切る人もかなり多く存在してくるのです。
この交渉を断ることで、せっかくのお客様を逃すことにもなりかねません。
とはいえ、仲介手数料がもらえなければただの慈善事業で終わってしまう物件もあるはずです。
これを天秤にかけた際、慈善事業でもいいのでお客様を逃す行為だけはやめよう、交渉のムダな時間を省こうという考えを持った不動産屋が増え始めたということです。
ゼロ円と同じぐらいお得にする方法がある
仲介手数料というのは、一言で言いますと物件購入の際の手間賃ということになります。
ですので、本当のところはきちんと仲介手数料を支払い、お互い気持ちよく最後まで進められたら一番良いはずです。
とはいえ、初期費用は少しでも抑えたいというのが買い手側の本音でもあります。
そこで一番良い方法としまして、仲介手数料が発生する不動産屋の場合は無理に値切り交渉をするのではなく、物件の値段自体を安くならないかを交渉した方が絶対にお得なのです。
かなり人気の高い物件であれば難しいかもしれませんが、大体の場合はそれなりに値段が下がったりもするものなのです。
仲介手数料ゼロ円の不動産屋は増えていますが、そうでない不動産屋の場合は無理に値切り交渉をせずに、物件そのものの値段を交渉する方がお互いに得することになるでしょう。
