新しい物件を探す際、震災などの緊急時に備えて築年数を気にして物件を探す人もいるでしょう。
他には、どうしてもキレイなお部屋でしか住みたくないということで新築に近い築年数の物件を探す人もいます。
実際のところ、物件を探す際に建物の築年数は気にして探すべきなのか気になるところでもあります。
築年数によって家賃は変わる
家賃の相場には、エリア、駅からの距離、広さなどが設定材料となってきますが、これにプラス築年数というのも家賃相場には影響してきます。
ちなみに、駅からの距離というのは徒歩10分を超えると家賃が約2000円安くなるといわれています。
では、築年数にはどういった差が出てくるのでしょうか。
まず、新築物件の相場から比較して記載してみます。
・築3年未満で500円~1000円減
・築5年以上で1000円~3000円減
・築10年以上で5000円~15000円減
・築20年以上で5000円~30000円減
・築30年以上で20000円~40000円減
といったあたりが基本相場となります。
やはり、築年数が増えれば増えるほど家賃も安くなってくるというのがわかります。
耐震性を気にするなら
わが日本でも、地震による震災被害ということに対してまだまだ予断は許されません。
といったことから、耐震性というものに力を入れて新しいマンションなどの建設も進められています。
そこで、この耐震性というものを気にして物件を探すにはどうすればいいのでしょうか。
1981年6月に旧耐震基準よりも耐震要素を厳しく設定された、新耐震基準というものが定められました。
といったことで、もし耐震性だけを気にして考えるのであれば1982年以降に完成されたマンションが一番効果的になってきます。
築年数を優先順位に加えることはない
新しい物件を探す際の優先順位に、築年数を加えて探す人の割合は約7割程度もいるといわれています。
そのうち、築3年以内という人の割合が約2割程度、築5年以内も合わせると約4割程度と、築年数を気にする人の中で約半分の人は築5年以内の物件に住みたいと考えているのです。
ですが、そういった人の理由というのは「ただキレイなお部屋に住みたいから」という意見がほとんどなのです。
正直なところ、新築以外であれば5年であろうが10年であろうがそう大した変わりはありません。
他の意見に、「築浅のマンションは丈夫で頑丈」という意見もありますが、これに関しては上記でも述べたように約35年前の1982年以降完成のマンションであればそこまで問題視することでもないのです。
最後に、築年数が古い物件にはリフォームが必要なのではないかという意見もあります。
これに関していえば、古い物件というのは人気が出づらいということもあり、外壁の塗装や内装リフォームをかけている物件が多く存在してきます。
ですので、築年数ばかり気にして物件を探していると、掘り出し物の物件を見落とす可能性が出てきてしまうのです。