個性的な物件はチャンスも転がっている
不動産仲介会社からすれば万人にうける物件の方が扱いやすいというのが本音でしょう。だからと言って希少価値の高い物件を放っておくかというと決してそうではないようです。希少価値が高いということは、望んでいる買い主がいれば、お宝物件へと変貌し相場よりももっと高く売ることができる可能性も高まります。戸建住宅において希少価値のある物件は数多くあります。その一方で土地のみの場合はエリアなどによる差別化しかできないのですが、建物はその持ち主の意向が強く反映されているので、まさに個性的な物件が多いのです。他にあまり見ないという視点で考えると、ピアノ練習やバンド練習もできる防音設備完備の部屋がある、あるいは、全室バリアフリー対応がされているというようなケースが一例としてあげられます。このように特徴がはっきりしている物件は、買い主がみつかれば、とんとん拍子に話が進むでしょう。買い主は物件の価格よりも設備などを重視している傾向があるため、多少高い価格でも売れる場合があります。このように、個性のある物件は1点ものの物件となりますので、高値が期待できるのです。
マイナスになる個性的な物件もある
逆にマイナスに取られてしまう物件もあります。事故物件、駐車スペースがない、あとから増改築できない、あまりにも築年数が長すぎるといった物件などはマイナス要素がはっきりしているため、価格は下げざるを得ません。その物件が駅から近く、周りにスーパーや病院など施設も充実しているというように、どんなにいい場所に土地があっても建物自体に問題がある場合は全体的な評価は下がってしまうのです。このような場合は、いくら待っても売れないということも多いので、むしろ建物を壊し土地のみを売却するという方向性も模索する必要があるかもしれません。以上のことからも分かるように、土地がどこにあるかというよりもどんな建物が建っているかが大きなポイントになります。