モノの価格は市場原理主義で決まる
物件をより高く売却するためには、まずどのようにして価格が決められているのか理解する必要があります。それでは、そもそもモノの価格というのはどのようにして決められているのでしょうか。需要と供給のバランスによって決められているというのは何となく聞いたことがあるのではないでしょうか。簡単にいうと、価格が高すぎるとその価格で購入したいと考える人がいないためモノは売れないのです。その逆で売却価格が低すぎると需要が多くなり、あっという間に売れてしまうでしょう。価格が下がると、買いたいという人の数は増えますが、売りたいと思う人は減るのです。こうなると、ある一定の価格から値段は下がらないのです。また、価格が高いと買いたいと思う人は減りますが、売りたいと思う人が増えます。しかし、買い手がないためある一定の価格まで下げざるを得なくなります。このようにして、買い手と売り手の双方が納得できる価格が決められてくるのです。需要と供給のバランスによって決定される均衡価格を相場価格と呼び、極端に高かったり低くなったりすることがないような仕組みになっています。
家の価格はどのようにして決められるのか
それでは実際に不動産価格はどのようにして決められているのでしょうか。一般的には、不動産会社による査定価格である程度の目安が決められます。この査定は取引事例比較法などで決められるものですが、この方法とは過去の事例をみて参考にし、価格を決定するというものです。仮に同じマンションの部屋が近い過去に売りに出されていたとしたら、その売却価格程度で売れることが想定できます。しかし、必ずしも同じマンションで売りに出された事例があるとは限りません。そのような場合は、近隣で同じ築年数で同じような間取りの物件の例を参考にするのです。同じような物件を参考にするだけですので、その価格が絶対というわけではありません。必ずしも査定価格が売却価格と一致するわけではないことも頭に入れておきましょう。