建物の評価で査定価格が大きく異なります
新築してから年月が経過していくと、物件はどんどんその価値を下げていくことは想像できるでしょう。築年数20年以上もたつと、売却額が低くなるため、そのままにせざるを得ないなんて人もいるかもしれません。このような方も増えて来ており、現代社会では空き家率の増加が目立つようになってきているのです。このような問題を解決すべく、中古物件の評価を上げていく取り組みがなされています。中古物件を売却する際には、査定が行われます。査定が売却金額を決めるうえで最も重要なものとなります。査定がどれくらいかで、建物がどれくらいで評価されているかを見込むことができます。では、建物評価とはどのようにして見極められるのでしょうか。基本的には築年数をもとにして建物の市場価値を見極めます。しかし、これでは築年数が長いほど評価が下がるため、売却額が見込めないのです。これを改善しようと国土交通省が指針を出しました。
査定がどのように変わってきたのか
中古物件の評価を見直すという取組みとはどのようなものなのでしょうか。平成26年、国土交通省が発表した指針である”中古戸建住宅に係る建物評価の改善に向けた指針”がそれにあたります。内容はというと、中古物件の査定において今までのように築年数でおおよそを判断するのをやめ、その物件のもつ”住居としての機能性”に重点を置こうというものです。一番大きいのはリフォームや補修をしてその利便性が高まった場合は、査定に反映させるという点です。しかし、このような取り組みが始まったとはいえ、すべてに反映されるかというとそうではないことに注意をしておく必要があります。リフォームしていてもあまりに個性的である場合などは、その物件を気に入る人が少ないということも判断材料にされ、評価が上がらないこともあります。評価を上げるには、そのエリアに合ったそして今はやっているリフォームをしておくとよい評価が得られるでしょう。