そもそも不動産価格の相場変動とは

不動産価格の相場変動とは、国土交通省の地価公示価格や都道府県の地価調査、過去の不動産取引価格などを基にしてそれぞれのエリアにおける売買価格が変動していくことを指します。勿論これらの公示や情報だけで明確に売却金額が確定するわけではないのですが、おおよその目安としておくには便利です。周辺の環境がどのように変化しているか、あるいは需要と供給のバランスがどのように変わっているかで不動産の相場は常に変動しているということを覚えておきましょう。新しい駅が近くにできたり、ショッピングできる大型商業施設などが建てられたりするような環境の変化があった場合、需要が高まるのは必然です。つまり、欲しい・買いたいと思う人が増えてくれば、相場は高くなっていきますし、その逆に買いたいなと思う人が少なくなった場合は、価格が下がっていくのです。

買い手から読み取れる相場価格の変動

物件を買いたいと思っている人の心理を探ってみましょう。物件の売買は金額も大きいので、将来を見据えて購入する方が殆どです。購入するにあたり、この先、相場が下がりにくそうなエリアの物件が欲しい。あるいは物件の価格が上がりそうなエリアで購入したいというのは想像するだけでわかるでしょう。しかしながら、将来に渡って必ずこうなるという結果を知っている人はいないのです。ただし、先に挙げたように、近く地下鉄など駅が新しくできた場合は、駅がすぐになくなることはまずありえませんので、交通の便がいいという点で高い人気が続くと想定できるのです。逆にいうと、日常生活品を購入するようなスーパーがつぶれてしまっているようなエリアは今後も要注意となり、相場が下がることが想定できます。また、一つ相場が変わってきたエリアとしてあげられるのは海の近くです。リゾート地や観光地にある物件がそのような場所にあることが多いのですが、東日本大震災前は人気が高かったものの、震災以降海周辺は危険度が高いということで相場が下がりました。

 
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