長期固定金利と変動金利を含む短期固定金利どちらがよいのでしょうか?
低金利の今だからこそ長期固定金利を選択した方が利口なのでしょうか?それは先々の景気がどう変化していくのか予測がつきにくい時代の為、一概に言えません。長期固定金利にも短期固定金利にもそれぞれのメリットとデメリットがあります。
長期固定金利のメリットは?
「フラット35」という言葉は住宅購入をする為に融資を検討した方であれば耳にする言葉だと思います。もともとフラット35は住宅金融公庫しか取り扱っていない商品でしたが、数年前からは都市銀行や地方銀行、労働金庫、信用金庫などでも取り扱える商品となりました。フラット35とは名前の通り、35年間ローンの金利が完済まで変わらない借り入れです。ひと昔前までは長期固定金利の住宅ローンと言うとフラット35しかなかったのですが今は金融機関によっては21年以上30年以内で借りられる長期固定金利のものや、フラット50といった商品もあるようです。長期固定金利のメリットと言えば、完済まで金利が変わらないので、出費が安定していて将来の計画が立てやすいのが一番の魅力です。変動金利や短期固定金利に比べると金利が高いですが、マイナス金利の導入に伴い、変動金利との金利差が少なくなりました。また将来の日銀の方針などにより、金利が上昇しても左右されないので安心です。
長期固定金利のデメリットは?
長期固定金利のデメリットは変動金利に比べて金利が高いということです。金利が高いということは同じ金額を借り入れた場合の返済金額が大きくなります。また今後、金利が見直されて下がったとしても金利が下がりません。
長期固定金利と変動金利を含む短期固定金利の結論
簡単に長期固定金利のメリットとデメリットをまとめた結果、明確なデメリットは一つ。金利が短期固定金利や変動金利に比べると高く、返済額も大きくなるということだけのようです。これは個人的な意見となりますが、家族構成によって金利の選択が変わってくるのではないかと思っています。例えばまだ子供が小さく、今から教育費がどんどんかかるようなご家庭では少々金利が高く返済額が大きくなっても、長期固定金利を選択した方が将来の設計が立てやすく、金利上昇のリスクも避けられます。子供が高校生、大学生で現在の教育費が高くかかっているご家庭においては、数年後にはお子様も社会に出ることから、今返済額が少しでも少なく抑えられるように、変動金利や短期固定金利を選択するというのも一つの手段ではないかと思います。