我が家はマンションを買って2年で転勤になってしまい、今は貸している状況です。結婚して10年以上住んでいた町に新しくマンションが建ち、間取りや眺望、自分にとっての立地条件の良さで購入を決めました。そこは昔からある町で、いわゆる下町エリアです。マンションが建ち並ぶというよりは、昔からの戸建て住宅が多く、商店街や町内会が今も機能しています。
さて、我が家のマンション購入、成功だったのでしょうか失敗だったのでしょうか?転勤して買ったマンションに住むことすらできていない現在、冷静に外からうちのマンションの価値を見てみると、成功だったのか失敗だったのかわからなくなります。
というのも、マンション選びはまず、街選びからというのが鉄則。資産価値の下がらない街を選ばなくてはいけません。我が家の場合、資産価値という観点から考えるとすでにここからまちがっているように思います。我が家のマンションは、物件の価格相場が相対的に低く賃料も低めのエリアに建っています。ですので、将来売ったり貸したりすることを考えると、完全にNG物件ではないかと思います。でも、もともとの販売価格も低かったので我が家が背負う住宅ローンとしては身分相応で、その住み心地のよさには価格以上のものを感じていたので、我が家にとってはお買い得物件でした。
自分たちにとっての住み心地だけを考えると、とても良いマンションなのです。駅から歩いて15分ほどかかるため、駅前の喧騒から離れることができ、小学校や公園が近いため子育てにも抜群の環境。3LDKの間取りも気に入っています。また、スーパーやドラッグストアもマンション周辺にあり買い物にも困りません。我が家にとっては大成功のマンション購入だったわけです。
しかし、裏を返せば駅から遠いので通勤通学の利便性に劣り、賃貸する際にも3LDKの物件は需要があまりありません。つまり、マンションの立地としてはNGですし活用も難しいということがわかります。ずっとそこに住み続けることが前提のマンション購入であれば、我が家にとっては成功だったと思いますが、将来住み替える可能性があるのであれば、客観的に見た資産価値は低いので、このマンション購入は失敗だったといわざるを得ませんよね。
やはりマンション購入は売却とセットで考え、自分たちにとっての住み心地のよさと資産価値の両方をとことん追求するべきだと、今は実感しています。