私の実家は、ド田舎にある旧農家で、やたらに家も広いので、とにかく物が多いです。両親もだんだん年をとってきました。実家には物だけではなく、不動産もムダにたくさんあります。住んでいる自宅の土地建物だけなら良いのですが、田んぼや畑、山など、どこに何があるのやら・・・。
これだけのものを相続が発生してからどうするか考えていたら大変なことになりそうですよね。少しずつ将来に向けて準備をしておいた方がよさそうです。
相続の準備といっても、親が亡くなったときのための準備ということになるので、なかなか親には言い出しづらいです。何か親が終活をし始めた兆しがあれば、それを機に一緒に実家の片づけを始められるといいと思います。
私の祖父は、亡くなる数年前から自分の身の回りの整理をしていて、衣装ケース1個にアルバムや戦時中の思い出の品、日記などをしまい、とてもコンパクトにまとめていました。その衣装ケースの中身が、祖父にとって一番大切なものなのだということがわかりました。ちょうど私が出産のため実家に滞在していたときだったので、よく覚えています。あとは自分の生活に必要な最小限のものだけを自分の部屋に置き、晩年はとてもシンプルな生活をしていました。
相続の準備は、親と一緒にやれば、親にとって何が大切で残したいものなのかがわかります。ですので、ぜひきっかけを見つけて実家の断捨離のお手伝いができるといいですね。まずは、身の回りの物から断捨離しはじめます。使わないまましまわれている贈答品や食器類、倉庫に眠っている健康器具などから始めるのがおすすめです。しまいこんであるものは、たいてい不要なものなので、捨てる決心をしやすいと思います。
我が家はド田舎の旧農家で、昔は冠婚葬祭の折には自宅で料理をふるまったりしていたため、ものすごい数の食器が眠っています。まずはそういった、今は使わなくなり、これからも使わないものから、一緒に片づけられるといいのかなと思います。親と一緒に片づけをしながら、自然と不動産のことなども話し合っておけるようになるといいですね。