不動産を売却したいと考えたとき、誰もができるだけ早く、できるだけ高く売りたいと考えるのではないでしょうか?よっぽどの人気エリアでよっぽどの人気物件ならそんな希望も叶うかもしれませんが、たいていの場合、その両方を叶えるのはなかなか難しいかと思います。そんなとき、優先順位としてはどちらに重きを置きますか?
例えば、親の家が空き家になっていて、維持管理に困っているような場合は、不動産を持っていること自体が負担ですので、値段云々よりもできるだけ早く売った方がいいですよね。できるだけ早く売りたいという場合には、最初の売り出しのときから近隣相場より少し低い金額で売り出すといいでしょう。希望をもって最初は高めに売り出したとしても、反響がなければ早々に値下げをしなければいけなくなります。だんだん値下がりしていく物件よりも、最初にバンと近隣物件よりもお買い得価格で出した方が反響を期待できるかもしれません。
また、買い手の少ないエリアの物件は特に、早く売ることに重点を置いた販売計画をおすすめします。そして、田舎の物件の場合には、安く売り出してもなかなか買い手が現れないということも多々あります。そんなときは、かなり安くなってしまうとは思いますが、不動産会社に買い取ってもらうという手もありますね。
では、都心のマンションに住む夫婦が、「もし今のマンションが高く売れたら戸建てに住み替えようかな」と思っているようなケースではどうでしょう。急がないけれど高く売れたら住み替えようということなので、高く売れなければ売らなくてもよいということです。これなら高く売れるタイミングを見計らって、長い目で販売戦略を立てることができ、可能性が広がります。
少しでも高く売りたいと思うのであれば、長いスパンで販売計画を立てましょう。3ヶ月ワンクールと考え、あまり反響がないようならあらためて販売時期や販売価格を見直して戦略を立て直すといいですね。
不動産を早く売ることに重きを置くなら、相場より少し安く売り出してスピーディーな販売をするのが得意な不動産会社を選びましょう。また、高く売ることにこだわりたいなら長いスパンで販売戦略を立てて売主に寄り添ってくれるような不動産会社を選びましょう。