「マンション買ったら転勤になった」という方、たくさんいますよね。我が家も例にもれず、マンションを買って2年経たないうちに地方へ転勤になってしまいました。売却もチラリと考えましたが、結局リロケーション会社を通して定期借家で賃貸に出すことに決めました。なかなか借り手がみつからないという話も耳にする中、我が家は無事借り手がみつかり心底ホッとしたものです。
それから2年が経ったころ、借主さんから思わぬ申し出がありました。リロケーション会社から連絡があり、借主さんが「もしマンションを手放す予定があればぜひ売ってほしい」と言っているというのです。すぐに手放す予定はなかったものの、一応査定をお願いしてみたところ、2年前に地元の不動産屋さんが出した査定額より高い金額でした。それに、もっと高い金額での交渉も可能だというではありませんか。
これは悩みますね。実は、うちのマンションは駅から歩いて15分以上かかり、決して住みたい街ランキングの上位に入ってはこないエリアです。外から見ればあまり魅力的な物件ではありません。ただ、地元で物件を探したいと思っているご夫婦やファミリーにとってはなかなか魅力的な物件だと思います。学校が近くて買い物が便利で大きな公園もあり、とても住みやすい環境なのです。
借主さんはそんな地元で育ったご夫婦で、いずれは近隣に家を買いたいと思っている人なので、高く買ってもらえる可能性も期待できます。とても気に入って買ったマンションなだけに、こちらとしても安く売り渡したくはありません。
ところで、うちの夫の会社は、転勤の周期が決まっていなくて、次いつ転勤になるか全くわかりませんし見通しすら立ちません。また、ちょうど長男が中学生になるという頃だったので高校進学のことも考え、次に転勤になったら夫の赴任先がどこであれ、私と子供たちは元のマンションに帰ることを検討しはじめていました。でも、マンションを売ってしまったら帰るところがなくなってしまいます。それに次買おうと思う頃にはローン期間がグッと短くなってしまうでしょう。
では、このまま転勤にならなかったとしたらどうでしょう。マンションの築年数はどんどん経過していくばかりです。全てのエリアに当てはまるわけではないと思いますが、近年マンション価格は上昇傾向だとも聞きます。でも上昇し続けることはないのでいつかは値下がりし始めるでしょう。なんだか、だんだんこれは今が売り時なのではないかという気持ちになってきました。
そんなこんないろいろと考えた結果、マンションの売却価格でローンを完済できて、なおかつ黒字が出るようなら売る！そうでなければ売らない！と、決断することにしました。果たして我が家のマンション、うまく売ることができるでしょうか？
