田舎に家を残し都会で生活しているみなさんは、両親が元気なうちに田舎の家をどうするかを考えておいた方がいいですね。両親が亡くなってしまったら、家を空き家にしておくわけにはいかないので、田舎に戻って自分がそこで生活をするか、売るか貸すかしなければなりません。とはいえ、田舎の家は都会と違って簡単に売れるものでも貸せるものでもありません。市街地ならまだしも田園風景の広がるエリアだったらどうでしょうか。買い手や借り手がすぐに現れるとは思えないですよね。そこで、もしあなたが売ることを決断したなら、田舎の家を売るにはどうしたらよいか考えてみましょう。
田舎には、空き家バンクがうまく機能しているエリアもありますので、空き家バンクに登録してみてはいかがでしょうか。空き家バンクは地方自治体が運営していて、その地域への定住促進を目的に移住希望者へ空き家を紹介しています。地方自治体のホームページにはとても詳細に物件情報が掲載され、移住者への支援などさまざまな取り組みが行われているので、田舎の家を売る際には活用するとよいでしょう。田舎に住みたい人と田舎の家を売りたい人をうまくマッチングできれば空き家バンクを通じて田舎の家を売却することができます。とはいえ、空き家バンクに登録したからといってすぐに買い手がみつかるというわけではありませんので、最低でも1~2年はかかると見積もっておいた方が賢明ですね。
では、不動産屋さんはどうでしょうか?地元に信頼できる不動産屋さんがあり、該当するエリアの不動産売買を仲介してくれるのであれば仲介をお願いしてみてもよいと思います。都会の人が田舎暮らしに憧れて住んでみたい、いわゆる「田舎物件」として売れそうな家であれば、田舎物件を得意とする不動産屋さんにお願いするといいですね。
また、仲介ではなく地元の不動産屋さんに直接売るという手段もあります。売却価格は安くなるとは思いますが、空き家期間が長くなるよりは早く売りたいという場合には、安く不動産屋さんに引き取ってもらうというのも1つの方法です。
田舎の家は、自分が生まれ育った場所であったり両親が守ってきた家でもあり、なかなか簡単に決断できるものではないかもしれませんが、空き家として放置するわけにはいきません。田舎に家があり、将来空き家になる可能性があるのであれば、田舎の家を売る方法は早めにおさえておきましょう。