レインズというシステムをご存知でしょうか?
不動産売買に慣れしたしんでいる人にとっては、知られたことと思いますが、一般にはあまり周知されていないシステムと思います。
ただ、いくら不動産取引をしたことのある人でも、その中身を実際に見たことをあるという人は、まれなのではないでしょうか。
以下では、レインズができた由来やその特徴を紹介し、一般の人が見ることのできない理由についても触れてみたいと思います。
レインズについて
レインズはREINSとも表記されますが、その正式名称はReal Estate Information NetWork Systemとなっています。これは直訳すれば、不動産流通標準情報システム、ということになります。
そもそもは1988年に宅地建物取引業法の改正を発端として開始されました。その運営主体は国土交通省からの指定を受けた、東日本、中部圏、近畿圏、西日本という4つの指定流通機構と呼ばれる組織がとり行っております。
法的な義務
レインズは原則的に、全国の不動産情報をカバーしたデータベースになっています。これは法的にも義務付けられており、期間も情報入手から7日以内と定められていて、不動産会社は通常速やかに情報登録しています。
売主からの売却物件情報もすぐに登録されるので、常にリアルタイムでの情報が買主に届けられるので、現在では最も重要な参考情報と言えるでしょう。
レインズ構築の由来
しかし、誰でもこのレインズにアクセスできるのではなく、会員登録した不動産会社に限定されています。個人が会員登録することは現在のところ行われていません。というのも、そもそもレインズはインターネットの普及とともに、データベースとしての発展の必要に迫られて作られました。行政主導の元、民間の不動産会社が様々な理由のつけられて資金を徴収され、これを元にインターネット時代に対応したシステムが構築され田という由来を持ちます。
つまり、公的な資金を元にしたわけではなく、民間の資金を元に作られていますので、出資者である不動産会社に活用されることを前提にしているのです。
従って、一般の人の利用を想定したものではなく、あくまで業界の人たちが、より不動産市場を活性化し、多くの経済効果を産むことを期待されているシステムとなっています。ですから、自由に一般の人が利用できるということはないというのが現状です。
通常、一般の人が見ることのないレインズについて、由来や仕組みを紹介してきましたが、いかがでしょうか。レインズに代替となるサイトとして不動産ジャパンといったものもありますが、これらを利用して物件検索することは大きなメリットとなるでしょう。