かつて、空き家問題といえば過疎化が進む地方だけの問題となっていました。
しかし、現在では、全国的な規模の問題になっているといえます。
これには、少子高齢化の波、人口減少社会の到来、晩婚・非婚者の増加といったことが背景にあるようです。
実際、私自身も結婚して新築戸建てを探していた時に(東京都立川市)、多くの分譲物件とともに、空き家の多さに目を見張りました。
多くは住人が高齢になったために、老人ホームに引っ越したり、子供の家に移住したりといった理由によるものらしかったです。
このようの増加している空き家ですが、何かうまい有効活用はないものでしょうか。
以下では町おこしといったイベントとともに活用されている事例などを紹介したいと思います。
空き家の増加
ところで「空き家」と一口にいってもいくつかの種類があります。例えば、住居用に住んではいないものの、たまに住居用として利用するといった、別荘のような活用をされているもの、または売りに出しているが買手の見つからないものなどがあげられます。
このような空き家ですが、その増加率を見てみると、平成20年に757万戸だったものが、5年後の平成25年には820万戸となっており、およそ60万戸も増加していることは驚愕に値します。
空き家バンク
このような増加している空き家ですが、そのような有効活用がありうるのでしょうか。
一つには「空き家バンク」というサイトを通じた、貸手と借手を繋げるネットサービスがあります。
空き家問題は、やはり地方に特に頻繁に見られるものですが、その理由には、不動産市場の未成熟、つまり借手と貸手を繋げる仕組みの不在があげられます。
このサイトでは、そのような障害を乗り越える工夫が凝らしてあり、田舎移住を考える若い世代に人気のあるサービスとなっています。
シェアハウス
またシェアハウスでの賃貸という方法も採られるようになってきました。えてして地方の古民家などは広い床面積を持ったものが多いですが、現在の核家族や特に単身者には、そのような家は使い勝手の悪いものになります。
しかしシェアハウスとなれば、そのような問題は回避できて借主にとってメリットがありますし、貸主にとっても賃料の確保というメリットが得られます。
田舎移住
実際、自分の知人は愛媛県に、いわゆる田舎移住しましたが、空き家だった古民家を賃貸して、創作料理のお店を開店しました。貸主からはDIYで家を店のテイストに会うように改装して良いという約束をもらえたようで、このような活用も広がっています。
このような取り組みは、結果的に町おこしという効果も生み出し、行政からも様々な支援を受けられるようになっています。
もし田舎移住を考える機会があれば、上記のような活用方法を検討してみてはいかがでしょうか。
住まいが変わると生活スタイルも当然変わります。自分のライフスタイルを変化させるきっかけになるかもしれません。