土地といった大きな資産を売却する際には、特別大きな金額が動くだけに、売買に関わる人は些細なことにでもデリケートになりがちです。そのため、専門家の間では、トラブル件数ナンバーワンである遺産相続のケースと同じくらいトラブルの数・種類があるとされています。
以下ではトラブルの事例を挙げながら、なるべく事前に原因を取り払うための工夫を紹介していきましょう。
自分の希望価格では誰も買ってくれない!?
長年住んできた自分の土地です。そこに情がわくのは、人の性というものですよね。これが原因となって、売却する人の希望価格は、市場の平均的な価格よりも上回ってしまいがちです。
実際、私の親が、自分たち家族が20年以上住んできた家を、引っ越しのために売る時、不動産屋さんが勧める価格を聞かずに高い価格を付けて、なかなか売れずにいたのを覚えています。あまりに時間がかかったため、結局は値下げして、不動産屋さんの言う価格とほぼ同じくらいの価格にしていました。。。
あまり長い間に買い手がつかないと、不動産価値が下落してしまうことがあります。こういったトラブルを避けるなら、専門家とよく話し合って、納得した価格設定で売却手続きしましょう。
買い手側のリクエストの要求度が高い!
ようやく買い手が現れて、「さて、ご入金はいつですか〜?」なんていうふうに、ことが単純に進むことはまれです。買う方は大金を出すわけですから、非常にナーバスになっていて、いろいろなリクエストを出すことが一般的です。例えば土壌汚染調査報告書や、今は特に耐震診断報告書、アスベスト使用調査報告書などの書類提出を言ってくることがあります。
結論かた言えば、これらのリクエストには最大限、応じるようにしましょう。今後の交渉過程を円滑に進めるためにも、これに応じることで信頼関係を深めればトラブルを回避することできます。
まとめ
以上、不動産売却時の、よくあるトラブルとその回避方法を紹介してきました。
他にも不動産会社の怠慢によるものなど、例を挙げればきりがないほどです。そういった意味では、良きパートナーとして助けてくれる、不動産会社を調べることも、トラブル回避のための手段になっています。