知人が亡くなった親の不動産を相続したものの、使い道が分からずとりあえず月極の駐車場を運営した時なんですが、意外に大変だったみたいです。
始めは「放っておけば勝手に収入が入ってくるんでしょ？マンションみたいに初期投資しなくていいしトラブルなんてなさそうだし楽でいいじゃん～」という感じで気楽に考えていたのですが、やはり、収入は得られるんですがトラブルも起きてしまうのです。そんなに都合よく稼げるわけではなかったようで。
まず、「月極駐車場」にするか「時間指定の駐車場」にするかで悩むわけです。
時間指定の駐車場にする場合は、管理会社と契約し時間を図り無暗に駐車できないようにする専用機器を設置しなければならないですし、地面を整備しなきゃいけないので初期投資が必要になる。ということで、砂利を敷いたままでロープを張っておけば済む月極駐車場に決定。
月極駐車場の運営は初期費用が本当に抑えられますし、長い準備期間も必要ありません。ただ、優遇税制はあまりないのでほぼ節税は期待できないでしょう。
「ココを駐車場にするぞ」と決めたからと自動的に借主がきてくれるわけではありません。宣伝するための看板などの設置は必要です。
また、その駐車場のある土地が「月極駐車場」に向いている立地かどうかは話は別。知人の土地は人通りの多い住宅街にはあったものの近くに大型の駐車場があり、どちらかといえば時間指定の駐車場のほうが収入は大きいであろう立地でした。
一般的に、初期費用は多くかかって月極駐車場よりも時間指定の駐車場のほうが利益が大きい傾向にはあるようです。
せっかく借主が現れ賃料収入を得ることができても、問題は起こりました。
「違法駐車」です。
簡単な印や柵はあるものの砂利がひかれただけの駐車場だったため、勝手に駐車する人たちがやはりいてしまうのです。
個人で、特に仕事をしている場合は違法駐車への対応が本当に大変。張り紙を張って相手と連絡を取って通報して・・・。
契約している駐車スペースに違法駐車されてしまえば、契約者からのクレームにも対応しなければなりません。
開いた土地をそのまま使用できるため「1年後に家を建てる」など、明確なその後の活用方法がある場合は月極駐車場の運営はメリットが大きいと思います。
多少の管理費や初期投資をしても専門家の所へ依頼した方が都合がいいかもしれません。
