海外からの観光客の増加が大々的に報じられて久しいですね。
ワイドショーなどでも、頻繁に海外からの観光客が日本旅行を楽しむ映像が流れています。
日本での外国人の増加を感じてる人も少なくないのではないでしょうか?私も有名な観光地の近くに住んでいるため、肌感覚で凄いのです。
観光客だけではなく、「在留外国人」の数も近年は増加傾向で2016年3月の法務省の発表によると、223万2189人(前年比5.2%増)で過去最高。
実は、この在留外国人と外国人観光客の増加が「地価の上昇」に関係があるかも知れないのです。
2016年3月の国土交通省の発表によると、全国の「変動率上位順位表(住宅地)」ではランキングの内一位から7位まですべてが「北海道」。
「変動率上位順位表(住宅地)」一位は「倶知安町旭」。
パッと見て日本人の一体何パーセントが読めるのか不安な地名ですが「倶知安町(くっちゃんちょう)」です。読み方がわかれば聞いたこともある人も多いのではないでしょうか。
倶知安町は2006年から地価の上昇幅が大きい地域。北海道有数の別荘地であり、世界に知られているスキーリゾートが楽しめます。倶知安町と隣接しているニセコ町も大規模開発がどんどん進んでおり、海外からの旅行者の半数はオーストラリア人。現地に在留しているオーストラリア人の宣伝・協力などもあり、「北海道」のブランドは世界に知られることになりました。ニセコでは観光地と住宅地が同居したリゾートの開発が活発です。
全国の「変動率上位順位表(商業地)」では、一位、二位、四位、六位、八位、九位に「大阪府」がランクイン。「変動率上位順位表(全用途)」でも一位(大阪市中央区心斎橋筋)、二位(大阪市中央区道頓堀)となっており急上昇しています。
大阪府は長い間地価の上昇が見られなかったのです。
実は、大阪は外国人旅行客で多くの割合を占める中国、韓国の方々に人気の地域。
民泊などの需要もあり、中心部である中央区の価値が急上昇したと考えられています。
観光客が増えると、文化の違いなどから煩わしい部分も出てくるものです。
しかし、恒常的な観光地として人気が出れば整備され、今まで停滞していた地域の地価も上がってくるかもしれません。
不動産などにも爆買いのインバウンド効果が見え始めてきました。