日本に多く存在する「危険な地名」に注意!
災害が起こるたびに囁かれる「危険な地名」・・・。
日本には、様々な地名の「由来」があります。「長万部」など北海道や沖縄に多く残る民族由来の地名、明治政府最初の行政機関である兵庫鎮台からとった「兵庫」など行政機関由来の地名、醍醐寺からとった「醍醐」など寺社仏閣由来の地名と様々。
その中でも多いのが「自然災害由来の地名」、「地形由来の地名」。この2つは不動産価値とも大きく直結してきます。災害が定期的に発生している場所、湿地帯など地盤が堅固ではない場所は災害時には甚大な被害を受けやすい土地柄なので。「災害頻発国家・日本」では敏感になるのも当然です。
「水」や「サンズイが部首の漢字(落、瀬、沢など)」は代表的な例。「谷(タニ・ヤ)」、「沼」、「窪」といった水流が通りやすい、地盤が軟弱な地盤を示す漢字が入った地名も危険な地域が多いとされています。
「警告」が分かりにくくなっている現状
「漢字一つで分かるなんて便利☆」、と考える人も居るかもしれません。
実は、一見では理解できない意外とわかりにくい危険地名も多数あるのです。
例えば、大阪の「梅田」。花の「梅」が使用されていますが、元々は「埋め」という言葉から来ています。沼地を埋め立てて作られたのが現在の梅田なので、地盤は強くありません。「窪」も「荻窪」などはそのまま使用されていますが、「荻久保」、「大久保」と変化しているケースも。
ほかにも、葛飾区の「柴又」は、1500年ほど前の文献によれば「嶋俣(しままた)」と表記されています。「嶋」はデルタ地帯に浮かぶ島、「俣」は川の合流地を指しており安全とは言い難い地域。
歴史上の変化だけではありません。平成の大合併などの再編で、その地名自体が消滅してしまう場合もあります。また、近年では、不動産価格への影響を恐れてか新興住宅を作る際に「○○台」、「○○が丘」なんて地名が付く場合も。可愛らしい、素敵な地名にはなんらかの意図があるのかも知れませんよ。
旧地名は、法務局に行けば知ることが可能です。
地盤など災害へ強い地域かどうかは、不動産価格へ直結することはもちろん、生命にも関わってきます。
先人が、危険を教えてくれようとしていた地域名。知っておいて損はないでしょう。