就職、入学、転勤の季節です。
新しく住宅を購入したり、借りたりする方も多いかと思いますが、
物件を探す際に、「近くにコンビニがあること」と同じように
「近くにカーシェアリングのステーションがある」ことがポイントになっている人が多いようです。
カーシェアリングの大手「タイムズ24」で個人会員にアンケートを実施したところ、
現在の集合住宅(分譲・賃貸マンション、UR賃貸、社宅、寮、シェアハウス、ゲストハウスなど)
への入居決定の際、カーシェアリングが設置されていることが「後押しになった」人は45%。
単身赴任者では51%と半数を超えています。
また、集合住宅への設置が満足度の向上に「大変影響する」「まあ影響する」と考える人は
合わせて80%にのぼります。
一方、カーシェアリングが設置されていない集合住宅の居住者に聞いたところ、
83%が「設置を希望」と回答。
特に若い世代に希望する人が多く、20歳代と30歳代がそれぞれ88%という高い割合になっています。
また、転居検討物件にカーシェアリングがあると、「入居決定の後押しになる」と回答した人が81%。
転勤などの際には赴任先に車を持っていくことが難しい場合もあるため、
設置を入居決定の際に重視する傾向がうかがえます。
アンケートがカーシェアリングの会員対象なので、
「車を持たないが車を使用したい人」へのアンケート結果ともいえますが、
売買、賃貸の区別なく、そしてマンションなどの集合住宅だけでなく、戸建住宅であっても、
近くでカーシェアリングができる住宅は、住まい選びの点で一歩リードしていえるでしょう。
最近は新築の分譲マンションでもカーシェアリングが設置されている物件を目にします。
マンションの入居者だけが使用できるカーシェアリングや
分譲・賃貸の共存するようなマンションでは、居住者以外も使用できる
カーシェアリングが導入されています。
マンションの入居者でなくても、カーシェアリングの会員になるには
免許証等の登録が必要なので、入居者外の敷地への立ち入りも
許容範囲内なのでしょう。
そういうわたくしもカーシェアリング族。
久しぶりに休日がとれたので、カーシェアリングで車を借りてアウトレットに買い物に。
1年程前に思い切って車を手放したのですが、困らない・・・
駐車場代や保険料がなくなるだけでなく、
自分では購入しないであろう色の車や、エコカーや軽、いろんな車に乗ることができて楽しかったりもするのです。
東京郊外でも、自宅近くのカーシェアリングステーションは6~7か所あるので、
そのことが車を手放す「後押し」になったのですが。
今後は、空家の駐車場の利活用も始まります。
たとえば、パーク24㈱では、京急リブコ(神奈川県川崎市)が提供する空き家管理サービス利用者が、
カーシェアリングサービス「タイム24」と、予約制の駐車場マッチングサービス「B―Times」に
空き家の駐車場を登録し、利活用する取り組みを4月1日から横浜市を中心に開始します。
賃料収入で空き家の維持コストが削減できるほか、
空き家の一部利用で防犯効果の向上が期待できます。
加えて、カーシェアリングという移動手段や駐車場所の設置により、
地域の生活利便性の向上にもつながりそうです。