【5千万のマンションの実例!】賃貸マンションと分譲マンションを「金額」で比べてみた(後編)
こんにちは、マンションマニアの不動産行政書士の藤野です。
それでは前編に続き、具体的に計算して行きましょう。
※前編はこちら
1 住宅ローンの計算
例えば、ここに人気エリアである、湾岸地域の物件の販売価格(新古物件)があります。
築年数:築5年
部屋の広さ:60㎡
間取:2LDK
駅からの距離:5分以内
価格:5,500万円
この物件を購入する場合、
購入価格に、仲介手数料、諸費用として大体5%くらいと考えてください。
5000万円のマンションをローンで購入した場合の、ローンの返済額の実例です。
☑計算条件
元金 5千万円(頭金なし)
35年ローン
金利0.6%
元利均等払い
この場合、 132,014が月々の支払額となります。
→計算はスマイスターのこちらのページがおススメ!
ローン返済シミュレータ2.賃貸との比較
同様の物件の賃貸額が、例えば21万円とすると、ローンの支払額だけ考えると、7万円以上お得ということとなりますね。
住宅手当がたくさん支給される会社の場合、やはり、賃貸の方がお得と思えるのですが、
例えば、公務員の場合で考えると、上限2.7万円程度ですから、買ってしまった方がお得といえます。
もちろん固定資産税などもかかり、年に一度は20万円程度の請求が来ることが考えられ、管理費などの支出もありますから、実際は+3~5万円程度は必要となりますが、
ただ、
※購入の場合
❶住宅ローン減税で、所得税が軽減されること
❷売却時する場合に、価値が予想よりも下がっていないこと
※賃貸の場合
❸サラリーマンの住宅手当は所得税・住民税の課税対象となること
❹更新時に更新料(1月分)、敷金、礼金、仲介手数料が発生すること
※賃貸の実質家賃は、たとえば、((家賃×24か月)+礼金+仲介手数料+保証料+諸費用)/24で考えてください。
月々の家賃と比較してはダメです。
などを考慮すると、
賃貸と購入の月払い額がほぼ同じであれば、購入をおすすめします。
もちろん、グレードを抑えて賃貸という選択肢もありますが、マンションであれば、一生に一度などと、肩肘張らずに、賃貸との選択ということで、考えてみてはと思います。
3 諸費用の計算
マンション購入の諸費用は、大体、物件価格の5%くらいを見て置けばよい都思います。
もちろん、最低限、不動産屋さんの仲介手数料がかかり、銀行ローンの保証料などで異なってきますが、目安としはこのぐらい出い思います。
大まかに紹介すると、不動産売買(購入)にかかる諸費用はこんな感じです。
① 仲介手数料・・・不動産屋
⓶ 印紙代・・・・契約書の印紙代
③ 住宅ローンにかかる費用・・・銀行、保証会社に払う
④ 所有権移転にかかる費用・・・登記
⑤ 精算金・・・前オーナーとの税金・管理費などの清算
⑥ 不動産取得税・・・後日、自治体から請求
詳細は、次回以降で、解説しますが、当てはめると、
①仲介手数料・・・・5千万×3%+6万円+税=約170万円
⓶印紙代・・・・約3万円
③住宅ローン経費・・・以下の通り。
あと、火災保険などかかりますから、
約40~60万といったところです。
④登記は20万円程度~
⑤の固定資産税の精算は、20万円程度
といったところで、だいたい、合計で、240万円~300万円くらいとなります。
どうでしょうか?
5千万×5パーセント=250万円ですから、大体、5から7%くらいが諸費用と考えてください。
以上ご参考まで。
※次回以降で、諸費用の計算(需要があれば)の詳細を解説します。