リノベーションとは、住宅を大規模に改装することですが、
不動産、建築業界では、工事の規模により、リフォームとリノベーションを使い分けています。
設備の一部分の変更や修繕・修理など、システムキッチンやトイレ、バスの入れ替え、壁紙の貼り替えなどの小規模な工事は一般的に「リフォーム」といいます。これは、経年劣化した部分の補修の意味合いが強いと思います。
一方で、間取り(間仕切り壁の変更)、水道管、排水管などの変更を伴うような大規模な工事は「リノベーション」といいます。
ですから、業者にニュアンスを伝えるときに「リノベーションしたい」といえば、大規模な工事、リフォームと言えば小規模な工事を行いたいのだなという風に伝わると思います。
ちなみに、マンションの内装を全て変更するような工事は、「スケルトンリフォーム」といいます。文字通り内装をほぼ撤去するので丸見えになるのでスケルトンなのですが、私も自宅をスケルトンリフォームしたことがありますが、これは、内装を1から作り直しなので、大変大かがりで費用もかかりますが、反面、自由にデザインすることもできますから、築何十年というマンションをその部屋だけ近代化させることが可能です。
※スケルトンリフォームの様子
おすすめなのは、都心部の古いマンションは3Kとか4kとかの間取で4畳半くらいの小さな部屋がたくさんある使いにくい間取の古いマンションが、比較的安価な値段で販売されていたりします。
これを、間取を変更して、1LDKとか2LDKの現代風の間取に変更すれば、一気におしゃれなデザイナー風の部屋を作ることもできるのです。
新築マンションで、間取や設備などが気に入らない場合は、中古物件を購入し、内装を全部取り替えて、新築同様にしてしまうことができますから、ぜひスケルトンリフォームを検討されてはと思います。
以下、スケルトンリフォームを考える際のポイントを6つ上げます。
①マンションの管理規約で工事が制限されていないか。
②電力(容量、電気系統)やガス、配管などの制約がないか
③ローンを借りる場合の金利・・・住宅ローンより割高な場合が多い
④工事の期間・・・工事期間の長さにより、引っ越しまで時間画かかる(2重の家賃、ローン)
⑤工事費用・・・こだわればどこまでも高くなります。
⑥自分の専有部分だけで、建物自体や共有部分はリフォームできない。
他にもいろいろ考える必要がありますが、私は、メリットが大きいと思いますから、ぜひ挑戦していただきたいと思います。