海外でも多数の実績を持つビッグデータで不動産価値を透明化するサービス

急速に変化する現代の不動産ビジネスに鋭いメスを入れ、業務をDX化し、売り上げ増加に貢献してくれる頼れる様々な企業を徹底的に紹介します。(リビンマガジンBiz編集部)

プライスハブルジャパンのサービス画面(画像提供・プライスハブルジャパン)

一物五価ともいわれる、日本の不動産市場。物件価値の見極めは難しく、取引は常にリスクと隣り合わせだ。

プライスハブルジャパン(東京・千代田)は、AIによる不動産査定や、ビッグデータの視覚化などのデジタルソリューションを開発し、不動産関連企業に提供している。まさに、不透明な不動産市場の指標となるサービスだ。

同社はもともと、スイスで誕生した不動産テック企業。現在、ヨーロッパを中心に9カ国で事業を展開している。

「メインで展開している「Property Advisor(プロパティアドバイザー)」は、物件査定ツールのSaaSプロダクトです。 売買・賃貸の両方を対象に、マンションや戸建ての価格や賃料査定を行います」(プライスハブルジャパン社・広報)

同社の査定は、同じマンションの過去事例だけではなく、周辺物件を含めたビッグデータでAIを構築している。過去の売り出し情報が存在しない新築物件や現状は存在しない物件の価値も査定できる。さらに、過去・将来の価格トレンドも推定しているため、この土地に3年後に物件を建築したらどうなるか、といった査定もできるのだ。

「不動産は不透明な業界だといわれています。 創業当時はまだIT化、AI活用もあまり進んでいなかったので、現在以上に不動産の価値を調べることが困難でした。少しでも、透明化しようと生まれたのが、プライスハブルです。本社のあるスイスでは、金融業界などから支持をいただき、クレディ・スイスやスイス生命など、大手金融機関が次々に顧客になりました。その後、フランス、オーストリア、ドイツに続き、日本で展開することになりました」(プライスハブルジャパン社・広報)

同社のサービスを使うのは、適正な不動産価格を知りたい不動産事業者と一般のエンドユーザーである。

膨大なデータをもとに価格査定をやるだけでなく、視覚的に理解してもらうことを意識して開発を進めているという。そのため、不動産情報を視覚的に把握して投資機会へ生かすために、東京の不動産購入を検討している海外投資家にも利用が進んでいる。

「弊社の査定は、同じマンションの過去事例だけではなく、周辺物件を含めてビッグデータでAIモデルを構築しているのが特徴です。また、当社のAIモデルは、細かいロケーションごとの価値の違いを把握しておりますので、土地勘のないエリアでも瞬時に相場感を把握できます」

価格査定は過去10年ほどで飛躍的に精度が高まり、世界各国で不動産ビジネスを大きく変えた。日本市場でもいちはやく取り入れて、使いこなしたいといって導入した不動産会社も多いという。

 
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