個人間でやりとりすることも?
不動産業界で商売をしていく以上、レインズへの登録は避けて通れない流れになりました。そうなると、どのようなことが起こりうるのでしょうか?まず一つは、インターネットの不動産ポータルサイト(スーモやat home)などと同じような形でレインズを個人がそのまま見ることができる時代が来るかもしれないということです。いまやこれだけネットの情報が飛び交う時代。エンドユーザーである買い手がネットの情報をもとに売買を成立させるという買い手主導の時が来るのではないかと考えることができます。また、ネットの情報をどこまで収集できるのかという点も関わってくるでしょう。若い世代は小さいころからパソコンを触るケースも多いのでおそらく抵抗はないでしょうが、年配になればなるほど、ネットから必要な情報を集めようとしないかもしれません。それどころかむしろ不動産会社に聞いてしまった方が面倒ではなく、効率的であるという風に。まだまだこのようにすべての世代において共通ではないかもしれませんが、顧客が自分で判断して納得した価格で購入する。他の日用品や家電などは既にそのような構図ができているように、不動産という物件においても近い将来このような場面が当たり前になるかもしれませんね。
仲介手数料の値引きがあたりまえに?
レインズに登録するということは、物件の情報が不動産業界内では丸見えで、まさに物件の取り合いになりかねないということです。競争があると何が起こるのか?そうです。価格の競争が激化するかもしれません。いかにして買い主を振り向かせるか。そこに焦点が向けられます。価格交渉とは、物件そのものの価格を下げてくれないかと交渉するものですが、ここでいう価格競争とは物件そのものの値引きのことを指しているわけではありません。ではどこを値引くのか。そうです。不動産会社の利益ともいえる仲介手数料を値引くという方法です。仲介手数料って値引きをしてくれるの?と思う人もいるでしょう。現在は殆ど行われていませんが、レインズが当たり前になっている今、価格に差別化を図れるのは仲介手数料です。この仲介手数料は上限が定められているだけですので、仲介手数料を値引きする流れが広がるかもしれないということです。