土地と建物の価値がどれくらいあるかがポイントです
実際に値落ちしにくい物件とはどのような物件なのか考えてみましょう。普通に考えると一度購入したものは、その価値はどんどん下がっていくのが一般的です。購入した車が年数が経つにつれて査定価格が下がっていくという例がイメージしやすいでしょうか。ただし、不動産の場合は、年数がたっているからといって必ずしも価格が大幅に下がるというわけではありません。中には購入してから10年15年経過している物件でも買値よりも高値で売れてしまうという物件もあるのです。では、不動産の価値はどのようにして決められるのでしょうか。不動産は2つの視点から評価されます。土地についての価値と、建物に対する価値の2つです。
建物についての価値はどれくらいか
基本的に建物については、車と同じように年数が経つとその価値が下がっていくことが想定できます。確かにオール電化など付加評価されるポイントもありますが、その時代の流行で建物の仕様も変わりますし、建物については買値よりも売値が高くつくということはまずありえないといえるでしょう。つまり、年数が経つにつれ建物についての価値は年々下がっていくということになります。
土地についての価値はどれくらいか
建物に対して土地についてはどうでしょうか。土地は劣化しづらいため、年数を経ても価値はほとんど落ちません。そして、不動産の価値は建物そのものというよりもどこにあるか、つまり“立地”によって大きく変わります。これらのことを踏まえて、値落ちしない不動産の条件とはどのようなものになるでしょうか。駅が近い、周辺施設が充実しているという点が大きなポイントです。また、そのエリアがブランド化しているという点にも大きく左右されます。都内で言うと山手線沿線はアクセスという点で便利であり、知名度の高い町も多く、まさにブランド化されています。また、田園調布などは高級住宅街などのイメージが強いですね。駅が近いエリアだけがブランド化されているわけではなく、例えば高層タワーマンションが建っているなど、そのエリアに豪邸が多いという地域もよいイメージが付きやすく、ブランド化されている場合が多いです。このようないいイメージがついているエリアはブランド化されており、値落ちしにくくなります。
