現地調査を甘く見ないようにしましょう
売買されている物件は日用品のように同じものが商品としてあるというわけではありません。一つとして同じ物件というのは存在しないのです。同じ作りで建てられた物件であっても前の所有者がどのように使用していたか、またどの位の頻度で手入れをしていたかなど、居住の仕方でその価値が大きく変化します。また、その物件のエリアや近隣住民などによってもその価値はかわります。不動産は、簡単に動かすことができません。何か不具合があった場合でも、簡単にその土地から建物を動かすことはできないのです。ここで言いたいのは、簡単に動かすことができない不動産であるからこそ、最初のスタートが肝心ということです。つまり、購入する前に建物の状態を現地で詳しく確認することと、その地域の周辺環境や住民の様子、賃貸に出す予定がある場合には賃貸の相場などをチェックしておく必要があるのです。
賃貸相場と居住環境のチェックポイント
まずは、周辺にアパートやマンションなどが多くないか確認しましょう。また、次のような事項をチェックしていくと、その賃貸状況が見えてきます。例えば、窓にカーテンがされているか、洗濯物が干されているか、夜に電気がついているか、駐車場に車が止まっているか、不動産会社の看板があるかなどです。このようなことに注意するだけで、賃貸事情が分かるようになります。またそのエリアにある不動産屋の入居者募集リストをみることで相場の家賃などの情報も把握できます。居住目的の人が確認しておきたいのは、居住環境です。日用品、食料品を購入できるスーパーなどが近くに立っているか、コンビニや本屋などの日常生活上で便利なお店が揃っているか、病院や駅は近いか、周辺に汚い家はないか(俗にいうゴミ屋敷)などをチェックするとそのエリアの環境が見えてきます。環境は、昼みた時と夜見たときとでガラリと変わるケースもありますので、時間が許すのであれば、昼夜ともに見ておくことをおすすめします。