そもそも任意売却とは?
そもそも任意売却とはなんでしょうか?おおまかに言えば任意売却とは、不動産会社などの仲介業者が現時点の所有者とローンを融資している銀行などの債権者との間に入って、お互いの満足いく価格で不動産を売却して解決を図る行為のことをいいます。もしあなたが、なんらかの事情があっていま借りている住宅ローンの返済に困り、返済が滞ってしまった場合、融資している銀行は抵当権を行使して所有者の不動産を競売にかけて売却し、現金回収するのが通常です。競売にかけられた場合は、市場価格より低くなる場合が多いことや、どのような金額で落札されるか分からないという状況になるので、あなたとしては非常に困った状況になります。返済が一度だけ滞ってしまった場合に、すぐに銀行がこのような競売を掛けるということはまずありません。しかし、3ヶ月ほど返済が滞った頃には銀行も重い腰を上げてくることがあります。もし返済に困ったら、現状を放置することなく、まずは融資を受けている金融機関に相談することをお勧めします。銀行から解決に向けた有意義な提案をしてもらえる場合がほとんどです。
任意売却のメリットとは?
任意売却と聞くと、何か特別なことをしているように感じるかもしれません。しかし、実際にはそうではありません。競売にかけられるよりも、任意売却の方が所有者にメリットがあることを覚えておくとよいでしょう。では、どのようにして進めるのでしょうか?まずは不動産業者などに任意売却を依頼します。そうして依頼を受けたものが債務者の代理人となり、当該不動産の売却活動を開始します。こうして売却に向けて交渉など進められるわけですが、所有者にはどのようなメリットがあるのか具体的にみていきましょう。まず、何と言っても競売よりも売却価格が高いことが多い点です。その他にも、売却金額が確定した場合、売買にかかった諸費用については別途所有者が負担しなくていいというメリットもあります。一般的な売却と同じ流れなので、近隣住民から気づかれにくいという点も利点として挙げられます。