本来の意味でのバリアフリーは?
バリアフリーリフォームという単語は何となく耳にしており、大まかに理解している方も多いでしょう。では、本来の「バリアフリーリフォーム」とはどのようなものなのでしょうか。すぐに思い浮かぶのは、高齢者や障碍者向けに手直しするものでしょうか。しかし、実はそれだけではないのです。小さいお子さんや赤ちゃんなどの家庭がいる場合の他、その家に暮らす家族が安全で何より暮らしやすい住まいにするのが本来のバリアフリーの考え方なのです。では、どのような部分を改善していくのが多いのでしょうか。例えば、段差の解消、廊下やトイレなど手すりの設置、車いすでも入れるようなスペースを玄関・廊下・浴室などで確保する、床を柔らかいクッション素材へ変更する。このような内容が主なバリアフリーリフォームです。
工事は一度で行わず、段階を追って考えよう
“では、実際に上で挙げた内容に改善をしようとすると、一部分だけ手直しすればいいという簡単なものは意外に少なく、時間も費用もかかることが分かるでしょう。したがって、費用と時間に余裕がある場合は別として、一度にすべてをリフォームしようとするのではなく、段階を追って工事を進めていくことをお勧めします。
まず、手直ししたい箇所の優先順位を決めましょう。例えば、現時点ではまだ若くてトイレや浴室など手すりをつける必要がなければ、いずれ高齢になった際に設置するなどと工事を後にまわし、先に違う点を改善するなどです。またその時に、次回手直しをしやすいように、下地加工を施しておくぐらいにとどめておくのがいいでしょう。また、一回目のリフォームが大規模である場合は、段階を追って工事ができるように、あらかじめ先のリフォームを見越した作りにしておくのが効果的です。玄関や廊下、浴室を広めにしておいたり、階段を緩やかにしておくなどがその一つです。こうすることで、将来のバリアフリー工事がスムーズに行うことができるので安心できます。”