羊しかいない?原野の中で密造という歴史の中で生まれたスコッチウイスキーは、スコットランドならではの土地活用のひとつでもあるのです。
いまは世界的なシングルモルトブームで蒸留所が観光名所化してバスが何台も訪れるところもでてきています。
スコットランドの各都市には不動産やのお店もあり、日本と同じようにお店の店頭のガラスに「売り家」のチラシが貼ってあります。
スコットランドの地方都市の民家が150万ポンド以上しているのにはびっくりするばかりです。
全体の都市計画も歴史と伝統を守る文化は、日本とは比較にならないほどしっかりしたものがあります。
車で走っていると信号があるのですが、その信号は狭い橋を1台づつ順番に走るためのものです。
そんな光景は、日本では道路の工事での片側通行でしかお目にかかれませんが、スコットランドでは日常の一コマなのです。
橋は石造りもあれば木造もある。築100年以上前に作られた橋がそのまま国道の橋として利用されています。
スコットランドの小さな町の小さなレストランにランチに入ったときです。
メニューの値段を見てびっくりします。
日本でいえばいわば駅前の蕎麦やかラーメン屋のようなお店です。
隣のテーブルで仲良く食事をしている年金暮らしの老齢のご夫婦と同じものを注文したのですが、その価格は8ポンド。
コーヒーが3ポンド、パンとスープが5ポンドで合計8ポンド。
同じものを日本で食べたらせいぜい500円程度である。
「まあ、そんなものか」と思いながらも、その後のスコットランドの旅は、次々とポンドの強みを見せ付けられて圧倒される旅となったのは言うまでもないことです。
スコットランド紀行は、スコッチウイスキーの蒸留所巡りを目的とした旅でもありました。
レンタカーでの旅もそんなスコットランドの田舎の小さな町を巡るのには便利です。
蒸留所では見学の後のウイスキーは飲み放題。
旅の間、全く日本人には会うことがなかったのはちょっと不思議。
子育てを終えたシルバーライフとして海外旅行や長期滞在を計画されいている方々には参考になればと思います。