見知らぬ女性2人が葬儀の席でAさんの隣に座りました。
それは、壮烈な遺産争族のはじまりでもあったのです。
「母が葬儀の後すぐに入院してしまい何から手をつけていいのか・・・」と困惑と不安が入り混じった表情を見せて相談してきたのはまだ20代の独身女性のAさんです。
葬儀の席で、見知らぬ女性2人が遺族であるAさんの隣に座りました。
見知らぬ女性2人は、はじめて会うAさんの姉たちだったのです。
Aさんは、生まれてから親の戸籍を見たことはありませんでした。
葬儀の翌日、すぐにAさんは親の戸籍をとったのはいうまでもありません。
戸籍には確かに長女と次女の記載があり、さらに自分の母親は後妻であることがわかりました。
Aさんの父親が事故で急逝されましたが、実は葬式の夜にAさんの母が後妻であることをはじめて知ったのです。
それは、壮烈な遺産争族のはじまりでもあったのです。
財産は不動産と預貯金です。金融資産は3000万円ほどあり、不動産は自宅マンションと賃貸マンションの合計で9000万円ほどです。
基礎控除5400万円と残りの3600万円が課税価額になります。
税率20パーセントで税額は配偶者特別控除後で520万円になります。
税制改正で明らかに相続税がかかるというところですが、それよりも突如として現れた異母姉妹の存在にショックは隠せないAさんです。
Aさんのお母さんは突如事故死されたことに精神的に強烈なショックを受け葬式後すぐに入院してしまいました。
Aさんのお母さんは、入院先の病棟のベットで毎日「財産を取られる・・・」とうなされて訳の分からない親子の会話がずっと続いていました。
それは異母姉妹である2人の姉の代理人である弁護士からの遺産分割請求の内容証明書でした。
文面はとても丁寧で礼節のある文面ですが内容はずばり遺産を法定相続分下さいと読みとれました。
いよいよ争族問題が急浮上してきたわけです。
「昨日これが届きました・・・」とぽつり静かな口調のAさん言葉には苦悩がにじみ出ていました。(つづく)