最近、久々に地方都市の相続現場の調査に行く機会がありました。
地方都市といっても東京から首都高速で2時間走ってインターから下りてすぐのところです。
インターを降りるとすぐに周辺の街道には、外食レストランはもちろんのこと賃貸マンションやアパートの新築が目に飛び込んできます。
最近は、こうした光景が都心から2時間圏内だけでなく、羽田から2時間圏内の九州でも同じ光景が見られるようになってしまい日本の国土はそういった意味でグローバル化してしまったようです。
現地に到着すると地主さんがお待ちでした。
農家相続をしたその地主さんは、中学校の校長先生をされているご長男55歳ととても88歳には見えない元気な母親とです。
ご長男さんは金融関係に勤務していた関係で海外勤務が多かったため実家の土地のことは不案内ということでした。
「いやあ・・実家の畑のすべてを見て回ったのは今回がはじめですよ・・・」と恐縮している様子です。
相続という立場で先祖代々の土地を丹念に調べてみて、移り変わる自分の故郷の変化にご長男さんはびっくりするばかりです。
土地は年老いたでもとても元気な母親の案内で見ることになりました。
この10数年、東京と比べて地方も負けずと活気があります。
東京に決して負けてはいないように見えます。
さて、相続となると気になるのが路線価です。
区画整理等を経て土地活用が元気であれば当然、路線価はアップしてきているのは事実です。
地方もそれなりに道路整備が進んだエリアの路線価は高水準です。
そうなると気になるのがやはり相続税です。
今回の現場調査もそんな案件でした。
地方の農家地主で区画整理前には相続で相続税を払うところは稀であったようですが、区画整理後は環境が整備されて価値の上がった市街地農地の土地評価はびっくりするぐらいに評価になってきています。
いわゆる地元に仕事に勤務しながらの兼業農家ですから、相続税のような多額の現預金は農家のほとんどは準備していません。
相続税はなんと2000万円と予想されているようです。
納税資金として畑を売却することを考えていたようですが、その土地の現場調査してすぐに問題が発覚しました。(続く・・・・)