不動産に強い税理士さんといかに出会えるかが勝負になります。
そこで、税理士さんの不動産力を知るために最初の面談の時に次のテストを試してみましょう。
質問1「道路が狭いようですが、セットバックはどう評価されるのですか?」
ここで、税理士さんからの答えとしてのキーワード「2m」「70%」「30%」のひとつでもでてくれば、安心して依頼していいでしょう。
ところが、そのキーワードがひとつもでてこないようでしたらその税理士さんはセットバックの意味を知らない?可能性が大きいのです。
質問2「遺産分割ですが、兄弟ともめているわけではないのですが不動産の分割にいろいろ問題があってまだまとまっていません」
ここで、税理士さんが次のように応えることが多いのです。
「では、遺産分割が終わったらお電話をいただけますか?」
この言葉は、相続税を年間10件20件とやっている税理士さん多い代表的な言葉です。
つまり、税理士さんは遺産分割が苦手なのです。
それはなぜでしょうか。
実は、税理士試験に民法がないからです。いわゆる遺産分割に自信がもてない税理士さんも多いのです。
さらに、遺産分割の実務上の中身が不動産になりますからなおさらです。
相続不動産を共有にすることは、将来の不動産活用で必ずもめます。
一人は売りたい。もうい一人は建て替えたい。さらにもう一人はリフォームでいいではないか・・・と、意見が揃わなくなります。
まだ相続人が仲のいい兄弟同士ならそんなことはないはずだ!と信じないと思いますが。
相続はまたすぐに?いえ、またいずれ次の相続となっていきます。
時が流れ、相続人は次の世代の従妹同士になってきます。
そうなると最初の意向の違いがだんだんでてきます。すぐには表面化しませんがいざ売却云々となったときにはじめて共有であることの問題が表面化してくるのです。
今、ネットでは相続で不動産を共有してはいけないと騒がれている所以でもあります。
「不動産の遺産分割なら任せてください。どこが問題になっていますか?」
このように積極的に関与してくる税理士さんなら安心して依頼していいでしょう。
もちろん遺産分割を任せるということは不動産にも強い税理士さんであるとこはもちろんです。
税理士さんの選択は、不動産とその遺産分割に強いということが決め手になりますね。