日本の高度成長を築き支えてきた世代が高齢化し、またその住まいも高齢化し
超高齢化社会に突入してきました。
夫婦+子供二人でそのすまいも3LDKが標準だった家族構成もすっかり変わって
子供たちはその住まいから独立し新たな住まいで生活し、街の風景も変わってきました。
その高齢者の生活は主に年金に頼るしかないが、その世代は生活に関して、趣味やテイスト
にもこだわりを持つ世代です。
子供達もすっかり巣立ち、家族が少なくなって少し広めのすまいはかかる維持管理費と
ともにテイストもだんだん新しい時代にはそぐわないものとなってきています。
それは古くなって老朽化した住まい が、また時代とともにライフスタイルが変化してきた
問題で、一戸建ての家もマンションも同じ問題をかかえていると言えます。
すまいに関してはそのまま建て替えるのかまたは住み替えるかという問題に直面しています。
また、近年の災害への備えという問題も大きく、住まいは時を経て同じではなく、老朽化と
ともに新しいこれからの生活とその生活を支える住まいの備え必要であるとともに、老後の
生活を支える生活費のライフプランを立てゆかねなければなりません。
建物は1981年以前は旧耐震基準によって建てられているため、それ以前の建物に関しては構造補強をするか、建て替えかを考えなければなりません。
各自治体にて一戸建ての住宅の耐震診断には補助金等があります。
ここで高齢者にとって今後の生活とすまいという問題に対して様々な選択があります。
大都市内ではとかく生活に関しての負担が多くかかり生活費がかさむという現実に対して
いっそ郊外や地方や田舎に住み替えるという選択値もあります。
以前は高額だった物件も今では考えれれないくらい安い値段で手に入ります。
例えば、越後湯沢の温泉付きリゾートマンションなどは今や十分の一以下の値段で手に
入りますし伊豆の戸建て別荘も格安で手に入るので老後をゆっくりそこで暮らすという
選択値もあります。
また老朽化したマンションは「規制緩和」により住民の五分の四の合意にて新しい
マンショに建て替えられるようになってきましたし、高層化し容積緩和を受け事業化
するスキームも可能となってきました。
今、高齢者にとってはいま住んでいる住まいを見直して、住んでいるまわりの人たち
と新たな生活に向けて、合意形成をもって あたらしい生活と新しいすまいへの再生 を
図る時代に来ています。