住まいの環境を創る外構計画はとても大切です。

日本は都市計画で市街地においては地域地区で色分けされています。

そしてそれによって容積率と建蔽率などが定められています。

地域地区は商業系の地域、住宅系の地域、工業系の地域などと定められています。

そして容積率と建蔽率などで建物の輪郭とレイアウトや形やボリュームまでもおおよそ

決まってきます。一般的には建蔽率などで外構に充てられる広さ、面積が決まってきます。

また容積を割り増す為、特定街区や総合設計などで超法規的な手法で建てられた場合などは

空地率など多くとって外構に充てられている場合もあります。

商業系や工業系の地域の場合は外構に充てられる面積がほとんどなく植物も申し訳程度で

建物間際に詰められかわいそうなのを見かけます。

人類は植物あってのものできれいな空気、酸素は植物によって提供されているのです。

日本は四季があって自然豊かな国です。日本人は自然とともに暮らしてきました。

住宅は四季を感じられる植物で囲まれる環境でありたいですね。

外構はコミュニティを支えたり子供の遊び場や住む人々の憩いの場やお年寄りの休息

の場所であったりします。

また夜になれば光環境がとても大切です。

公道はある程度光が確保されていますが、私有地の光環境はその計画のグレードよって

決まります。

外構における光環境は防犯、安全、誘導、サインなどの視認性といったハードな機能が

必要ですが環境や風景をつくるなどのソフトな環境形成機能も大切です。

日本の近代における光環境の歴史は浅く、行政の考え方も明るければよい(照度の確保)

といった一律の考え方が主流です。

戦後高度成長期まではこうこうと明るいのが豊かと勘違いされている節がありました。

ヨーロッパや北欧の鉄道や地下鉄など “えー”と思うぐらい暗く、でも豊かでムード

あふれる環境が創られていたりしますね。

間接光を主体とした目には眩しくなく優しい、でもモノは明るく照らす工夫がされており

歴史と文化を感じさせられますね。

東北関東大震災の直後は電気の無駄を省こうという省エネ志向のため半分くらい消されたり

しましたね。

その後青色LEDの発明実用化で赤崎・天野・中村氏のノーベル賞受賞もあって、長寿命化

かつ省エネである画期的な照明であるLEDが普及してきました。

みなさんも未だの場合は照明をLEDに交換されることをお勧めしますよ。

住まいを選ぶときには 概要書の地域地区や建築された背景を読み解き、実際目で確かめ

部屋のインテリアだけではなく、外部環境を形成するエクステリア

外構計画の良いものを選ばれることをお勧めします。

 
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