あなたのマイホーム?中古物件?その耐用年数は?
住宅には耐用年数があります。(事務所他もありますが今回は住宅のお話とします)
減価償却の法定耐用年数は木造(モルタル壁)で20年
鉄筋コンクリートで47年
鉄骨造で34年
軽量鉄骨造で19年
となっています。
では本当のところどれぐらい持つのでしょうか?
日本の住宅は平均して約30年で建て替えられています。
しかし必ずしも法定耐用年数がそのまま耐用年数となっているわけではありません。
現在の建物の法定耐用年数は上記のように建物の構造で決まっています。
純木造の国宝法隆寺は1000年以上素晴らしい姿を保ち続けていますし、
西洋のお城のコンクリートもローマ時代からその姿をとどめています。
日本における近代のコンクリートは明治になって文明開化とともに明治30年代に
なって構造の考え方と施工技術が西洋から入ってきました。
コンクリート造の技術は実は旧ローマ時代には開発されてローマのパンテノン神殿が
現存するもっとも古いコンクリート造と言われています。
しかしローマ時代以降は忘れ去られ以後18世紀産業革命の時代に再び見直され
19世紀半ば以後技術開発が進み急速に普及し現在に至っています。
日本におけるコンクリートの歴史は浅く現在でもコンクリートは50~60年と言われています。
その劣化原因として挙げられるのは
1.設計における過負荷 2.CO2増大における環境公害・酸性雨など 3.品質管理
4.工期を短縮するなどの施工時における安易なコンクリート打設などがあげられます。
法定耐用年数も実はだんだん短くされており、昭和26年には75年、昭和41年には65年
平成10年には47年となってきました。
住宅の耐用年数は構造だけはありません。
設備関係は15年で取り替えと言われていますし、防水は20年(要10年点検)、仕上げ材量は
数年といわれ
それぞれにメンテナンスが必要です。
建物も生き物と言われ丁寧にメンテナンスされていれば長持ちします。
よく言われますが、住まいは住まなくなれば一気に傷んでゆきます、
空気を入れ替え、掃除をし、必要なところは取り替えたり、さらには構造も耐震補強など
をしたりして常にメンテナンスが必要です。
大切にしていればあなたが生きている間は大丈夫ですよ。