マンションのプランも流行があります。

場所も環境も近隣も交通の便も良いマンションも時代の流れのなかにあります。

マンションの生活スタイルは戦後の日本で住宅公団が洋式トイレ及びダイニングキッチン

バスルームが取り入れられそれらは日本全国一気に普及しました。

戦後の高度成長期とともに和式便所から日本において洋式トイレが一般化し、さらに近年にはトイレは

ウオッシュレットが全国的に普及し一般化して最近は標準装備となってきました。

また戦後日本の家族構成とライフスタイルの変化とともに、個人生活と個人の時間をを重んじる習慣から

夫婦2人子供2人が戦後の日本の標準的な家族構成として3LDKが一般的住居構成となってきました。

近年は少子高齢化を反映し広くてリビングを中心とした1~2LDKが多くなってきました。

さらにライフスタイルと女性の地位向上(いや逆転?)に伴い、住宅の購入や選択に際しても

住宅滞在時間が夫より長い主婦の目、意見が圧倒的に強くなり主婦・女性の見方と考えが中心となってきました。

台所は住宅公団の示したダイニングキッチンが一般化しキッチンとダイニングの関係がより密接になって

今はキッチンで作ったお料理がオープンカウンターからすぐ出せるプランが主流となってきました。

またキッチンの位置も夫の料理への参加や、家族構成の中で主婦が家族の中心となり昔は奥にあった台所が今や

日当たりの良い家族皆の中心を占める場所や南の窓開口部(バルコニー側)へと移ってきました。

主婦が料理をしながら家族が見えるもしくは監視できる、会話にも十分参加できるような位置と場所が

もとめられるようになってきましたね。

少し古いマンションのプランは、そういった歴史の中で作られ家族生活を支えてきたものですから

少しずつ時代の流れからずれてゆき、いまではなんとなく古い感じになっている気がしますね。

また建築の仕上げ材料やテイスト含め、昔は畳の部屋が一般的であった部屋がカーペットに替わりさらに

フローリングが一般化し、一時はコンクリートやメタリック調なども若い人たちには気に入られましたが、

最近では自然回帰とナチュラル指向で木調やクロスでも柔らかい感じや自然素材が多くなってきました。

また天井高は以前は2m35㎝から40cmぐらいだったものが2m50cmから60~70cmと高くなってきました。

さて結論を言います。

マンションを買うとき天井の高さや、階高(上下階の間の高さ)が高いもの(3m~3m30cmぐらい)

を選びましょう。床の下地を組んで床上げをしていて(二重床)、天井も直天井ではなく天井の懐があるお部屋

(下地を組んで天井を張っているもの)を選びたいものです。

改装(リニューアル)を行うとき、水場周り(トイレや洗面、風呂、およびキッチン)の下には給水、排水管の引き回し

ルートのスペースが必要です。階高が高く床下スペースも多くて取れれば水場の位置も自由にとることができ

家族構成に合わせたリニューアルが自由にできるからです。

また不動産売却に当たって今のライフスタイルに合わせた改装をして売ることも自由に出来ます。

少子高齢化で子供たちが巣立った後もゆったりした間取りで、床の段差のない(バリヤフリー)オープンな間取りも可能です。

 
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