不動産でも、株でも、為替でも、場合によっては車などについても言えることかもしれませんが、入口の時点で出口はだいたい決まっています。例えば為替取引をしている人などは、非合理的な価格でつかんでしまったポジションを売りたいが売れない苦しみというのをよく実感されていることかと思います。
入口の時点で、市場価格よりも高すぎる金額で買ってしまった場合は、出口を確保するのに苦労することが多いです。あるいは残債を減らすことにより多くの時間がかかることが多いです。
つまり、時価を意識することが大事です。ただ、時価は明確に誰かが決定できるものではありません。方法としては、不動産鑑定士に鑑定を依頼する方法、複数の不動産会社に査定を依頼する方法、収益還元法、取引事例比較法などがあります。まず、この中で、自分で最も簡単にできる方法は、収益還元法です。これについては、過去の投稿で説明させていただきましたので、ご確認ください。方法自体はすごく簡単です。
私の場合は、購入のときには、この収益還元法の他に、不動産会社に査定してもらう方法をよくとります。どんな不動産会社でもいいです。とにかく数を稼いで、その金額帯の分布を分析します。知り合いに不動産会社が思いつかないという人は、街中の不動産会社に飛び込んで、その物件の価格は伏せた上で、この物件はいくらぐらいの値が付きますかと確認してみてもいいでしょう。
ただ、この方法をとるときに最も気をつけなければいけないことは、不動産会社はたいてい低めの金額に査定を出します。なぜなら、不動産会社は自分たちが購入した後の出口を考えて金額を出しているから。不動産会社は、買って売ってを日単位で繰り返しています。つまり、不動産会社と同じくらいの金額で売りに出ていれば、時価よりもかなり割安な物件だと言えるでしょう。こういった物件はそう多くないですが、入口の時点でまず物件を間違えない方法として、ご紹介させていただきました。
 
  • line
  • facebook
  • twitter
  • line
  • facebook
  • twitter

本サイトに掲載されているコンテンツ (記事・広告・デザイン等)に関する著作権は当社に帰属しており、他のホームページ・ブログ等に無断で転載・転用することを禁止します。引用する場合は、リンクを貼る等して当サイトからの引用であることを明らかにしてください。なお、当サイトへのリンクを貼ることは自由です。ご連絡の必要もありません。

このコラムニストのコラム

このコラムニストのコラム一覧へ