不動産投資にあたり収入を得るためにいかに良い物件か収益物件かを見極めることによって、長期にわたり安定した収入を得ることができます。その為には、空室になりにくい物件、高利回りが期待できそうな物件をみつけることがポイントです。また、最近では口コミやメディア等で取り上げられるエリアにも注目されている傾向があります。
今年6月、東洋経済新報社が毎年公表している全国の都市を対象とした「住みよさランキング」の最新版、2016年のランキング結果が発表されました。様々なメディアでも取り上げられ毎年注目されるこの「住みよさランキング」は公的統計をもとに、「安心度」「利便度」「快適度」「富裕度」「住居水準充実度」の5つの観点に分類し、採用15指標について、それぞれ平均値を50とする偏差値を算出し、その単純平均を総合評価としてランキングしたものです。今回、813都市(2016年6月20日現在。全国790市と東京23区)を対象とし、総合評価の結果、1位は千葉県印西市、2位は千葉県長久出市、3位には富山県砺波市となりました。今回はこの「住みよさランキング」でのトップエリアから、不動産投資の参考の1つとして、そのエリアがなぜ人気なのか将来性があるのかという視点から考えていきたいと思います。
今回で5年連続1位となった千葉県印西市は、千葉ニュータウン開発とそれに伴う北総鉄道北総線の延伸により、街開きが行われたエリアであり、大型商業施設が進出してきた比較的新しい地域です。都心部から約40km圏内の位置にあり、都心へのアクセスおよび東京と成田空港を結ぶ交通軸上にある為、利便性が良好であるところが人気の背景にあります。また、周辺エリアも住環境が整備されていることもあり、現在でも、人口、世帯数ともに増加傾向が続いている。また2位の千葉県長久出市、3位の富山県砺波市に関しても、交通の便、アクセスの良さが充実していることが特徴で、その周辺に施設が進出してきている傾向があると考えます。
このことから、空室になりにくい物件とは、交通の便が良い点から着目すると、駅徒歩数分圏内というフレーズだけでは利便性には欠けます。駅は駅でも、最寄り駅からターミナル駅に出やすく、鉄道や地下鉄などの本数が多いほうが望まれています。また、商業施設や病院など、生活するうえで困ることがない環境が近くにあり、治安や環境などの安心度が高いほど、ファミリー層や女性に人気が出るでしょう。また、今、人気のエリアに投資することも良いですが、これから先の将来性を見据えて、徐々に人口増加している地域にも着目してみることも良いと考えます。その地域と隣接する都市とのアクセスの良さや、やはり衣食住が安定できる環境があるか、もしくはこれから作られていく可能性があるかどうか考えることも重要です。今後、東京オリンピックに向けて環境整備が整えられていきます。それに伴い、未開発エリアの街開きがあるかもしれません。