誰しも、現役で働いている時には活気があり、結婚して子どもをもうけ、豊かな人生のレールを敷いてあとは軌道にのって…という普通の幸せを願うものです。この軌道には、当然ながら家族で暮らす「家」というものが必要になります。一昔前はマイホームが主流でしたが、今はそうではありません。ただ、一度マイホームを手に入れた方で現役を引退した後のレールにおいて、多少の軌道修正を行った方がゆったりと幸せに暮らすことが出来る場合もあります。一例を考えてみましょう。
家族の成長とともに変わる住宅事情
子どもが小さいうちは、両親と共に過ごす部屋が必要であり、成長するに従い自分のプライベートスペースを持ちたくなります。ですから子育てをする親は、当然ながら家の間取りを相応の間取りにし、子どもの数だけ部屋を準備したかもしれません。しかし、そんな子どもも最終的には家を出ることが一般的です。そうなると、残されたのは夫婦だけであり、正直いって部屋の数はあまり必要なさそうです。というのも、部屋数が多いとその分掃除をするにも大変ですし、子どもが自分の家族をつくり孫が出来た後に、実家を訪れてくれる時にのみ部屋数があれば良いのです。しかもそれが絶対に必要という訳ではありません。ということは、定年を迎えて現役を引退した後には、戸建て住宅というのはかえって住みにくくなる可能性があるのです。
シニア世代には分譲マンション
そこで提案したいのが、部屋数を抑えた分譲マンションへの移り換わりです。もちろん、引退してから現役なみの収入が得られる訳ではないため、移れるマンションにも限りがありますが、嬉しいことに、今まで暮らしていた戸建て住宅を売却すれば、その売却益をマンション購入の返済に充てることが出来ます。中には、マンションへの住み替えから戸建て実家の売却まで全てを任せられる不動産取扱い企業がありますから、そこへ相談すれば便利です。年を重ねて高齢者になると、近隣に色々なものが揃っている都心部の方が暮らしやすいという声を沢山聴きます。シニア世代になったからこそ、このように所有不動産の乗り換えを検討してみてはいかがでしょうか。