かつては、マイホームを手に入れることが夢だったものが、今は分譲マンションという強い味方が登場したために夢が現実になる人が多くいらっしゃいます。結婚している世帯の家族構成も、何人も子どもがいる家庭は少なくなり、夫婦のみか、子どもが居ても一人か二人というケースが多いようです。ですから、2階建ての広い戸建ては必要なく、分譲マンションで十分なのです。ただ、そうはいっても何百万円単位で購入できるものではないため、一度購入したマンションに、間取りやその他の問題があっても諦めてしまう人が多いようです。しかし、そんな必要はありません。
分譲マンションのリフォーム
戸建て住宅と違い、マンションとなるとあまり自由なリフォームは出来ない、と考えがちですが、そうではありません。例えば、無理やりに和室が造ってあるんだけれど小さ過ぎて使い途がない…というような場合、構造によっては部屋の間取り自体を変える事も可能なのです。また、マンションだと換気が十分に出来ず、部屋の中に洗面室や浴室などの排水口の臭気がこもる…というような場合でも、従来の間仕切りを取り払いリフォームすることで空気の流れが良くなり、臭気が気にならなくなる、というリフォームも可能です。
湿気や寒さ対策
さらに、ここ数年の分譲マンションなら問題ありませんが、少し古いマンションになるとサッシ(窓)の厚さが薄く、しかも一枚の単板ガラスになっているために室内は寒く、暖房をつけることによって部屋の中の温度と外気温の差によって窓に結露が生じ、それが元となりサッシ周囲の木枠などからカビが生える…というような症状が起こっています。さらに1992年の新省エネ基準の時には、断熱材又は断熱壁の厚さは25ミリが標準でしたが、1999年の次世代省エネ基準となると断熱材の厚さは35ミリ、窓のガラスは二重ガラス(複層ガラス)となっているため、この基準に準じたサッシ等に換えるだけでも湿気や寒さは十分抑えることが出来るのです。これらのリフォームも、分譲マンションであっても可能です。ですから「マンションだから…」と諦めている人は、是非一度、建築やリフォーム業者に確認してみることをお勧めします。