あなたが所有しているマンションを手放すことになったとしましょう。最初にやらなければならないことは何でしょうか。それは、仲介してくれる不動産取扱業者と、売買に係る手続き等を代行してもらったりする契約を締結することです。しかし、多くの人はそれよりも先に知りたいことがあります。それは「今の売却相場」です。
スタートは、相場を知ること
今のない客相場、つまり今所有しているマンションがどのくらいで売れるのか、ということになりますが、これを知っておくことはとても重要です。なぜなら、前述したように不動産業者と契約締結する際にも、その業者が提示してくる売却価格が妥当なのかどうかを判断する基準となるからです。これが分からないと、その業者と関わりのある人や会社などに安価で売られてしまう可能性があります。自動車やバイクを売る時にも、中古市場の価格の動向から相場が分かるように、不動産であっても、周囲の不動産市場などから相場が分かるはずですから、まずは不動産業者に査定をしてもらうことが出来ます。もちろん、不動産物件というのは一つ一つ違いがあります。駅からの距離、コンビニやスーパー、または学校などへの距離、そして建て物の階数や間取りなどによって、価値はそれぞれだからです。それでも、大体の相場というのは決まってきます。ただ、一点だけ注意していただきたいことは、査定に振り回されてはいけないということです。
査定はあくまでも査定
相場を知るために査定をしてもらえ、と言っておきながら、振り回されてはいけないというのはどういうことかというと、査定で一喜一憂してはいけないということです。悪くいえば、売却するための仲介契約を締結するためだけに、査定額を通常よりも多めに伝えておいて、いざ契約したら、周りの状況が査定した時とは変わった…などと上手なことをいって販売価格を下げる業者がある、ということです。ですから、査定というのはあくまでも目安であって、それを基に仲介業者を選んではいけない、ということになります。