今は、賃貸物件よりも分譲マンションの方が人気がある時代です。当然ながら、賃貸物件はいつまで家賃を支払い続けても自分のものになることはありませんが、分譲マンションであれば、賃貸物件と同じぐらいの金額を払いながら、ゆくゆくは自分の所有不動産になるのです。そして、賃貸物件の場合には住宅ローンなどの融資は利用できませんが、分譲マンションであれば一戸建てを購入したのと同じように住宅ローンを利用することができますから、確定申告の時に住宅ローン特別控除を受けることもできるので節税対策にもなります。ただ、そうして購入した分譲マンションであっても、売却したくなる時期が来るかもしれません。
家族の状況によって住みにくくなる
当たり前の話として、分譲マンションの一室を購入した場合、部屋の数や間取りは既に決まっていて、変更することは出来ません。例えば、子どもをつくることを考えていない夫婦が、計画とは異なり子どもを授かることになれば、そのままでは暮らしにくいということがあります。また、逆に子育てが終了した夫婦が、部屋数がいくつもあるマンションに暮らしていれば、もう少し小さな物件でも良いかもしれないね…という様に変化する場合もあるでしょう。夫が単身赴任となってしまった場合や、転勤族へ転職するということもあるかもしれません。いずれにしても、一戸建ての様に間取りを変えたりリフォームなどを自由にしても良いという物件は少ないため、今のマンションを売却し、別のマンションを購入するというような変化が生じることがあるのです。では、マンションを売却したい時にお勧めの時期というのはあるのでしょうか。
マンションを売却するのは、いつでもOK!
結論からいえば、マンション売却のお勧め時期は「ありません!」。というのも、賃貸物件であれば年度途中の10月や年度末の3月に転勤や進学等によって動きがありますが、分譲マンションにはそこまでの動きはないからです。もちろん、最後の転勤になるからいっそのことマンションを購入しようか…という人たちが居ない訳ではないので、この時期に売り出しておけば他の時期よりも多くの人の目に触れるということはあるかもしれません。しかし、それらを考慮してもお勧めの時期といえるほどではありません。分譲マンションは、賃貸物件よりも手軽に決断できるものではありません。ですから、とにかく焦らずに、長い目で見ながら購入することが良いといえます。ただ、マンション自体には変化がなくても、そのマンションがある地域が、今後都市開発が進むだとか何らかのアクションが予定されているのであれば、それを待って人気が上昇してから売り出すのも一つの手段ですね。