住宅ローンを組んだことがある方ならお分かりのとおり、一般的なローンと比べて住宅ローンの場合は融資額が非常に高額になります。つまり、月々の返済額が高額になる訳です。ですから、借入した額にプラスして払う金利というものが、非常に重要な要素となります。
金利の種類
これは住宅ローンに限ったことではありませんが、融資を受けて返済する際には、融資を受けた額だけ返せばよいというものではなく「金利」というものが上乗せされます。いわゆる、融資を受けた金融機関に納める分割手数料のようなものです。この金利には、大きく分けると「固定金利」と「変動金利」があります。固定金利は読んで字のごとく一定期間は金利が固定されているもので、変動金利は6ヶ月ごとなどに市場の情勢に応じて金利が調整されるものです。固定金利はさらに期間によって3年間、5年間、10年間などと分けられ、長期であればある程金利の率は下がります。つまり、融資を受けた金融機関に長期間利息を含めて返済していくことを約束するものですから、率は低くなるのです。変動金利の場合には、固定金利よりも利率を抑えることが出来るのが一般的です。ただ、利率が変動しますので、例えば5年間の変動金利を選んだ場合には、5年間の間、半年に一回ずつ見直された金利を勘案して、契約期間が満了する5年後からの金利が再設定されます。当然ながら、この時には最初に10年間の固定金利を選んだ時よりも高い利率になる事もあります。そういった面で、融資を受ける際に金利をどのように選ぶのかということが重要になるのです。
ローンも借り換え
ただ、10年後や20年後の金利なんて予測することは不可能です。ですのでこんな方法があります。それは、変動金利を選んでおいて、契約期間が満了した時に利率が上がっていたら、他の金融機関の変動金利で借り換える、という方法です。当然、ローンを組む時には司法書士の方などに種々の書類を依頼しなければならないため、借り換えるならそういった余分な費用はかかります。しかし、上がった金利の利率のまま支払い続けた場合、何ヶ月かで、この余分な費用を賄えてしまうことがあるのです。当然ながら、こういった場合には早めに借り換えすることをお勧めします。