建物も何もないような空いたままの土地で、何か活用する方法を見つけないと…と言われたら、最初に思い浮かぶのは「アパート経営」かもしれません。もちろん賃貸物件を建てて、空室となる率が少なく常に一定の家賃収入が得られる場合、何をしていてもお金がはいってくるのですから、それは大きなメリットです。しかし、賃貸物件の経営で成功するには、もっと別の要素も必要なのです。
一括管理システム
多くの場合、賃貸物件を建てることにしたら、最初に自己資金を投入して建設するものです。いわゆる「住宅ローン」を組む訳です。もちろん中にはキャッシュで払える人もいるでしょうが、一般的には融資してもらう方が大きいでしょう。つまり、ローンを組んでいる間はオーナーも返済をしていく事となるのです。ということは、家賃収入の方が返済よりも少なくなってしまうと、赤字になります。そんな時には「一括借上げシステム」です。これは、不動産会社や建設してくれた会社に賃貸物件ごと借り上げてもらい、オーナーには、毎月決まった額が振り込まれるシステムです。今では、30年間という長期間にわたり借り上げてくれる業者もあるほどです。また、不動産管理を任せることになりますから、細かいことの手続きなどは業者がやってくれます。中には60年間のメンテナンスフリーをサービスにしている業者もいますから、しっかり調べる必要があるでしょう。
地震大国日本だからこそ!
冒頭で述べたように、確実な土地経営を行うためには、一括借り上げシステム以外の要素が重要だということになります。例えば耐震性。阪神・淡路大震災や東日本大震災に学べるように、日本の住宅はいつも地震と戦わなければなりません。しかも、マグニチュード6以上という大きな地震が頻発しますし、もっと小さい地震であればなおのこと回数が多いものです。ですから、戸建てでも賃貸住宅でも、これからは耐震等級が3相当あることが必須となります。また、地震などで建物が崩れて火災が発生した時を想定すると、耐火性も確保されていなければなりません。これらの要素を兼ね備えている、一括借り上げ賃貸物件を探してみることが、土地活用の勝ち組になれる秘訣なのです。