バブルがはじけて既に何十年も経っているのに、未だに、その影響を被っている人達がいることをご存知でしょうか。それは、バブル時代に、後々資産活用出来ると思って土地などの不動産物件を購入していた人達です。言うもなかれ、今は土地を持っていたとしても、都心の一等地ならまだしも他の地域ではなんの意味もありません。当然ながら、土地活用をしようと考えたこともあるかもしれませんが、実は、活用するのではなくイチ早く手放した方が良いというケースも存在します。その見極め方にはプロの視点が必要です。
土地の価格は下落するもの
当たり前ですが、土地の価格はよほどのことがない限り下落していきます。そんな土地をいつまでも所有していても、税金の無駄払いです。とはいっても、土地は物納することが出来ますので、もしも今後、納税するために土地を売ろうと考えているのであれば、まだ所有しておいてもよいでしょう。しかし、いくつかの物件を所有しているのであれば、別の角度からも分析が必要です。それは、ある土地よりも高い価格で納税することが出来る土地を所有しているのであれば、評価が低い土地の方を売却し、そのお金で少しでも高い収益が見込める土地や建物といった不動産物件を購入する、という手法です。
資産の組み替え
この手法は、一般的に「資産の組み替え」と呼ばれています。そして、この決断をくだした時には、少しでも早く行動することが必要です。というのは、前述したとおり土地の価格は下落する一方なので、時間が経てば経つほど、売却しようとしている土地の評価は下がります。ということは、組み替えるために流動資産として手に入れるお金が減ってしまうことになるのです。中には、土地を売る、建て物を売るということに気が引けてしまう人もいるようです。しかし、守らなければならないのは不動産ですか?それとも、自分や後代の子孫の人生でしょうか?英断というのは、決断した時には理解されないこともあります。時間が経つにつれ、あなたの決断がスポットライトを浴びてくる訳です。ただ、もしも自分一人で決断することに迷いがあるのなら、不動産に詳しい書士の方に相談してみるのは良いことですね。