所有しているだけで税金だけがかかり、何の得にもならないもの…。それが、活用していない不動産です。不動産というのは、大きく分けて土地と建物がありますが、土地はとても有効活用が出来るのに、そこに使われていない建て物があるお陰で全く何の利用価値もない…という場合もあります。それとは逆に、建て物は利用価値が高いのだけれど、建ててある土地の問題で全く有効活用できていない…という場合もあるかもしれません。ですから、持っていても損にしかならない不動産であれば、やっぱりその活用方法を考えるべき!といえるのです。では、どのように活用していけば良いのでしょうか。
自分の所有する不動産だけなんとかしようとしても、逆効果!?
例えば、所有している土地の広さが、狭くもなく広くもなく、言うなれば中途半端だったとします。有効活用するのであれば、ある程度の収入を見込みたいために賃貸物件を建てることが多いものですが、自己資金を投資して物件を建てるのだとしたら、それなりの部屋数がある賃貸物件を建てた方がメリットが大きいものです。しかし、それには狭すぎます。一戸建ての住宅なら十分な広さなのですが、それでは、まとまった収入は見込めません。こういった場合、それを承知で部屋数が少ない賃貸物件を建てても、最初に危惧したとおり失敗に終わってしまうことが多いといえます。しかも、賃貸物件業者もその場所に物件を建てる事には消極的です。もう少し土地が広ければいいのに…。そう思って相談した専門家と一緒に現地を見ていたら、こんな助言を受けます。「隣の土地もあまり活用されていないようですが、誰の土地かご存知ですか?」
隣の土地を購入し、広くなり活用方法の幅が広がったところで売却
土地所有者が分からなければ、法務局に赴いたりインターネットの閲覧サービスを利用することで判明するものですが、いずれにしても、その隣の土地の持ち主と連絡がつき、実はその方も悩んでいるところだということが分かりました。そこで、隣の土地を購入させてもらい、もともと所有していた土地と合わせて広くなったところで、再び賃貸物件業者に買い取ってもらえないか相談したところ、今度は二つ返事でOKをもらえたのです。このように、自分の土地の活用だけを考えるのではなく、多少の出費が最初にあったとしても、その後のメリットが大きければ十分回収できる見込みのあるプランは色々あるものです。ただ、周囲の賃貸物件の空き状況なども調べなければならないため、自分だけで考えるよりも、土地の現状に詳しい専門家に相談してみることをお勧めします。