田舎の実家の父母が亡くなって、建物と土地を相続したけれど、なかなか帰れないから手入れもしなくて放置したまま…。このコラムを読んでいる方の中に、そんな悩みを持つ方がいらっしゃいましたら、すぐに行動することをお勧めします。なぜなら、不動産を放置していることは、単なる無駄遣いにしかならないからです。そうは言われても「まさかそんなはずはない!」と感じられても仕方ないかもしれませんが、どうかご安心ください。確かに、そんなはずはありません。ここで述べているのは、不動産を「もっている」のではなく「放置している」人についてのことだからです。

活用するためにすることとは何か

そんなことを言われても、どうすれば良いのか分からない…という方には、是非、太陽光発電装置を設置することを検討してみてはいかがでしょうか。しかも、お勧めなのは早めに検討していただくことです。というのも、なぜ太陽光発電が放置不動産の活用になるかと言えば、発電した電力を買い取ってくれるシステムがあるからです。このシステムにおいての買取価格は、国が定めた額で決まっており、平成28年度は、出力制御対応機器の設置を行った場合に1kWhあたり33円になっています。ただ、実はこの買取価格、年々単価が下がっており、平成27年度は35円、平成26年度は37円ということなので、設置するのであれば少しでも早く設置した方が、売電価格も多くなるという訳です。

さらに細かく言えば、上記の単価は、設置した太陽光発電装置の発電量が10kW未満の価格となっています。この場合、上記の単価のまま10年間は買取してくれることになっていますが、発電量を10kW以上にすると、20年間の固定価格で買い取ってくれるので、安心かもしれません。ただ、買取単価は24円にまでダウン。つまり、発電量を抑えて少しでも高い単価で短く買い取ってもらうか、発電量を上げて安い単価でも長く買い取ってもらうかという選択になりますので、是非、業者にシュミレーションをしてもらいましょう。

返済と収入をしっかり比べながら、長い目でみて考える

太陽光発電を設置する時に、初期費用をキャッシュで払えるのなら良いのですが、大体、1kW発電する装置を設置する時の目安の費用が30~40万円と言われていますので、10kW設置するとして300万~400万円がかかることになります。中には、ローンを組んで分割する方もいらっしゃることでしょう。太陽光発電なら担保なしでローンが組めますのでメリットも大きいのですが、10kW未満を設置するのなら、10年以内で返済プランを組める見積を出してくれる業者を選びましょう。なぜなら、10年以降の買取価格が一体いくらになるのか、見当もつかないからです。ただ、一つ耳よりの情報としては、今の太陽光発電装置の保障期間が20年以上と各段に伸びたことが挙げられます。平成26年度くらいまでは、大体どこのメーカーも保障期間は10年でした。そうなると、10年経過以降に装置に不具合が起きて修理するとなると保障がききませんから、自腹で直すことになります。ですから、10kW未満の設置の場合、何が何でも10年以内にローンを返済しておかないと、スケールメリットは出てこないということになります。この点は、技術の進歩に伴い今の方が優遇されているという訳ですね。

 
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