住む方の個性が反映されやすい戸建てと比べると、マンションの場合は間取りなどがほぼ決まっていて、部屋割を変更するための内装工事の内容も、規約によって制限されていることが多いです。
こうしたマンション、高く売れる時期や上手に高い値段で売るコツはあるのでしょうか。
1.人の異動が集中する春先は売りやすい?
春先は、人事異動や就職など、その年の1つの節目の時期となっていることが多いです。転居や引っ越しが集中する時期でもあります。
この時期に、マンションはよく売れるのでしょうか。住まいへの需要は高まるようですが、マンションの買い手の需要が高まるかというと、そうでもないようです。むしろ、賃貸の需要が高まることの方が多いようです。
マンションを売る場合は季節や時節よりも、不動産市場の動向から、高値で取引されている時期を選ぶ方が良いようです。
2.物件選びは重要
マンションをマイホームとする場合、将来の売却を考えて物件を選んでおくほうがいいでしょう。例えば、築年数の古いマンションは安い値段で買えるとしても、将来に求められる住宅性能を満たしていないことが多く、その場合は売却が難しくなる可能性があります。
住宅性能の例として、例えば耐震性といった安全な安心に関係する基本的なものから、省エネ性やバリアフリー性など、将来の使い勝手を良くする対策が講じられていれば、対策が講じられていない物件よりも売却が容易だと思います。
3.マンションならではのポイント
戸建て住宅の場合と、マンションの違いは何でしょうか。それは、前者が全て専有部分であるのに対し、後者は専有部分と共有部分があるということですね。他のマンションとの差別化を図る上で、この共有部分の充実している物件を買っておくということは、将来の売却をスムーズにするためのポイントとなります。
例えば、監視カメラが必要な台数設置されている、火災や自然災害に対応するための防災センター24時間稼働している、などといった安心や安全面を強化しているマンションは、どのような時代になっても買い手のニーズは高いと思います。
4.まとめ
将来のマンションの売却を考えて、物件を購入しておくという姿勢があれば、安く買い叩かれるということは少なくなると思います。そのためには、将来に求められる住宅性能が備わっているか、共有部分は充実しているかなどを、物件選びの時点でよく吟味しておくといいでしょう。